20代社員が振り返る今週のニュース ーJATAは結局何が言いたいの?

 もう1月も半分終わりましたが、本年最初の当コーナーになります。本年こそはコロナの終息を……と思いますが、大方の予想通りオミクロン株が猛威を振るい始めましたね……このオミクロン株を最後にしてほしいところです。

 さて、そんな中トラベルビジョンで皆様から多く読まれた記事の中で、まず触れておきたいのはJATAの新春会見に関する記事でしょう。
 はっきり言って何にもならん内容だなと言うのが私の感想です。まず、GoToトラベルや雇調金の不正受給に関しても当たり障りのないことを言っただけだなと。そもそも「一会員企業の問題と片付けることなく」という発言が、前会長の経営する会社で不正受給が行われたという事実を全然重く受け止めていないのでは、と思ってしまいますね。コンプライアンス規範を作成・提供と言われていますが、上場企業であるHISでは当然コンプライアンスの規範となるような社内規定が用意されているでしょうし、実際にHISのCSRレポートなどを見てもコンプライアンス活動や教育を行っているようなことが書かれています。なのにコンプライアンス規範をJATAが作成して渡せば意識が高まるはず、っていうのはどうにも説得力に欠けますね。やってる感は出ますが。
 新たな旅のあり方やマーケットの将来についての部分も、どうもバズワードを並べただけに見えて仕方がない。DXへの対応って何を指すんですかね。他にも思うところは色々あるものの、皆様から頂いているコメントで、違和感を抱いたり矛盾を感じているポイントを書いていただいているので残りはそちらにお任せしましょう。

 ハワイの現地レポートも安定の人気でした。大人気ディスティネーションであるハワイも当然オミクロン株の影響があることを認識できる一方、高いワクチン接種率などのことを考えると、今後日本で起こることの予想に非常に役立つ情報です。ただ、ハワイがパニックに陥っていないことは我々に明るい材料ではある一方、日本より先にオミクロンが感染拡大したオーストラリアはコロナによる人口あたり死者数が過去最多になったらしく、重症化率が低いからといって無条件に安心できる状況でもなさそうです。海外旅行に行ける日はいつになるのか……いつまで立っても明るいニュースはなかなか出てきませんね。