「旅行者が来なくても、売上を立てられる事業が必要」食品EC販売で宿泊施設や飲食店を元気に-TASTE LOCAL篠原諒氏
Relux創業者が発想から10日で立ち上げ
メルアドひとつでEC販売が可能に
-掲載の基準は設けているのでしようか。
篠原 掲載にあたっては2つの基準があります。ひとつは、事業者の状況の切迫具合。もうひとつは、消費者にとって魅力的な商品であるかどうかです。スピード感を大切にして、魅力があれば掲載するようにしています。
すべてを試食できていませんが、品質は徹底的にリサーチして選んでいます。これまで掲載取り消しになるような評判の悪い商品は出ていません。販売がなかなか伸びない商品についても継続的に掲載しています。掲載数が増加するほどにコンバージョン率もあがり、それに伴い販売数が増加するためです。
-EC販売は始めてという事業者もいると思われますが、どういったフォローを提供されていますか。
篠原 情報さえいただければ、掲載から販売まですべてTASTE LOCALがおこないます。事業者の方は商品を出し、受注に応じて発送手続きをしていただくだけです。一方、食品を小売するためには、営業許可を取得する必要がありますが、そのサポートもおこなっています。出品者側に初期投資や固定費は一切かかりません。
-認知度向上の方法についてお聞かせください。
篠原 創業当初からSNSを活用しています。篠塚はリラックスでSNSのデジタルマーケテイングを強みとしていましたので、そのノウハウをそのまま生かしています。一番最初の「金目鯛姿煮」もSNSで話題となり、10日で1000匹が売れました。新しい取り組みでしたので、各種メディアで紹介されたのも大きかったと思います。
今後もツイッターやインスタグラムなどのSNSでの訴求は続けていき、一方でコラボ商品として、著名な料理家による監修商品などの展開も検討しているところです。
また、認知度向上と売上拡大に向けては、篠塚が立ち上げた「令和トラベル」との相互送客も可能性があると思っています。
次ページ >>> 事業はNPOと株式会社の間くらいの感覚