「旅行者が来なくても、売上を立てられる事業が必要」食品EC販売で宿泊施設や飲食店を元気に－TASTE LOCAL篠原諒氏
Relux創業者が発想から10日で立ち上げ
メルアドひとつでEC販売が可能に
－これまでの売上の推移を教えて下さい。
篠原氏。インタビューはオンラインで実施した
篠原 SNSでのバズりやメディア露出などで、創業から最初の3ヶ月がピークでした。単月で4桁万円の売上となりました。事業者の救済や応援という文脈での販売は落ち着いてきたように見えます。今年に入ると、純粋なグルメECサイトとして利用されています。
ほぼボランティア感覚でスタートしたビジネスですので、今後も収益拡大というよりも、目指していきたいのは、NPOと株式会社の間くらいの感覚。半分は社会貢献、半分は持続可能なビジネスとして成立させていきたいと考えています。ですので、現状では外部資本を入れることは考えていません。
－食品以外の商品を取り扱う計画はいかがでしょうか。
篠原 戦略的に具体的な絵を描いているわけではありませんが、可能性はあると思っています。たとえば、食器など食卓にかかわるアイテムなどはありえるかもしれません。また、Localという意味では、今は国内のみですが、海外の食品の取り寄せもできたらおもしろいのではと考えています。
－最後に、依然として厳しい状況に置かれている観光業界にメッセージをお願いします。
篠原 コロナで浮き彫りになったのは、旅行・観光業界は旅行者が動かなければビジネスが成り立たないということ。そのなかで、実際に旅行者が来なくても、売上が立てられる事業の柱が必要ではないでしょうか。そのなかで、物販は解決策になると思います。TASTE LOCALは、メールアドレスひとつあればすぐに始められます。ぜひ、ご相談ください。
－ありがとうございました。