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高知県、ニューノーマル観光で選ばれる旅行先に —高知県観光コンベンション協会専務理事兼事務局長 岡林秀典氏

  • 2021年10月11日

感染対策の徹底で安心の旅行環境を提供
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-アフターコロナでは国内旅行の誘致も変わってくるでしょうか。

岡林 高知県のメインターゲットはやはり関西圏や首都圏になります。コロナ前は、県外で旅行会社への観光説明会を行い、商品造成をしてもらい、販売・送客してもらえればインセンティブを払うアプローチで誘致を進めていました。説明会では、新しい観光素材を提案するだけでなく、懇親会で地元の食材や地酒を紹介するなど、高知県を知ってもらう取り組みを積極的に展開していました。しかし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のもとではそれが難しい状況です。リモートで代替することも可能ですが、そうしたリアルの説明会は残していくべきだと思っています。

 そのような状況の中、大都市からの需要減を補うために、近場市場への取り組みも進めました。昨年、コンベンション協会はネット販売で県内向けにクーポンを発行する施策を実施。感染状況に応じて、その対象を中国四国に広げました。

-県内の観光事業者の雇用状況はいかがでしょうか。

岡林 ホテルを中心に予約は非常に落ち込んでいます。宴会需要も止まっているため、厳しい状況が続いています。全館休館や一部閉館をせざるを得ないケースもあり、雇用調整助成金などで持ちこたえている状況です。従業員に副業を認めているところもあるようです。また、宿泊施設だけでなく、花屋、クリーニング業などその周辺事業やバス事業者のダメージも大きくなっています。

 それでも、コロナで宿泊施設が倒産したという話は聞いていません。予約が少ない場合は、宿泊施設同士で宿泊者の調整を行うなどの協力をしていると聞きます。お互いライバルですが、セールスに一緒に行く仲間なので、敵対関係ではなく、協力できるところは協力するという関係があると思います。

-最後に、読者である観光事業者へメッセージをお願いいたします。

岡林 高知県は、宿泊施設も観光施設も安全安心の対策を徹底しています。県でも補助金を出して支援しています。高知の観光は、自然も多く、密にはなりづらい。こういうときだからこそ、高知県に来て欲しい。自信をもってお迎えすることができます。

 一時、観光が悪者のように見られていました。「観光は安全」というイメージを、全国の観光関連業者が広めていく必要があるのではないでしょうか。宿泊が原因で感染が広がることはないと思います。十分な感染対策をしたうえで、「みなさん、旅行に出かけましょう」と呼びかけたいです。

-ありがとうございました。