【カンボジア現地レポート】コロナ禍に観光地で大規模工事、アフターコロナはサイクリング観光に期待

  • 2021年7月20日

 チュムリアップスォー(こんにちは)!!東南アジア8ヵ国でインバウンドとアウトバンドをおこなっておりますS.M.Iトラベルの加藤正智と申します。今回のレポートは世界遺産アンコール遺跡を擁するシェムリアップを含むカンボジアのコロナ禍の現状をお届けいたします。

2021年3月20日 (春分の日) のアンコールワットの朝日、中央塔付近から朝日が昇るこの日は多くの在住者が集まっていました

 カンボジアは熱帯モンスーン気候に属し、年間のうち大きく分けて乾季と雨季の二つの時期に分けることができます。現在、雨季に入ったばかりという状況で、午後の時間帯にスコールが降ってくることが多くなりました。とはいえ、日本の梅雨とは違い1日中雨が降る日は多くはなく、1日のうち30分から2時間ほど雨が降るという天候です。そのため日中は35度前後の暑い日が続いています。

カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況

 カンボジアでは2021年2月20日の首都プノンペンでのクラスターが発生して以降、感染者数が増えています。ロックダウンなどの隔離については各州政府の判断のもとイエロー、オレンジ、レッドの順番で隔離要件が強くなり、各区、郡単位で必要に応じて設定されるようになっています。2021年7月5日現在の累計感染者は5万4291人、累計死者数は720人、新規感染者は993人となっています。

感染者推移
日付累計感染者新規感染者
2月28日805人38人
3月31日2440人62人
4月30日1万2641人880人
5月31日2万9404人579人
6月30日4万9255人723人
提供元:JHU CSSE COVID-19 Data


 州間の移動は、大きな行事である4月のカンボジア正月期の際に制限がありましたが、7月5日現在は解除され制限はされていない状態です。また、シェムリアップは夜間の外出禁止(22:00~4:00)、スーパーや飲食店での酒類の販売禁止が期限設定なしで施行されています。

ワクチン接種状況

 カンボジアは2021年内に全人口の60パーセント強にあたる1000万人へのワクチン接種を目標としています。2021年7月5日現在で目標の1000万人に対して46パーセントの達成が保険省より発表されています。これは全人口の27.9パーセントの接種率となります。

プノンペンのワクチン接種会場の様子

 2021年2月より優先順位として医療関係者、公務員、トゥクトゥクやデリバリー業者のドライバー含むサービス業従事者に対して接種がおこなわれていますが、現在は感染の増えた首都のプノンペンを中心に接種をしている状況です。