【重慶現地レポート】TikTokの街!?SNS映えがもたらした影響
近年、重慶はその独特の景観と立体的な都市の特徴により、SNSで「インターネットインフルエンサーシティ」となり、多くの観光客を魅了しています。観光客の受け入れと観光収入の成長率が中国国内で最も高い都市の1つです。
※この記事は6月24日の情報を基に執筆しています。
※前回の中国現地レポートはこちら
重慶ってどんな街?
重慶は中国南西部の内陸部と揚子江の上流に位置しています。その地形は丘と山に支配されており、76%が山であることから山の城として知られています。総面積は82,400平方キロメートルで、26の地区、12の県を管轄し、3,124万人が暮らしています。重慶は長い歴史と素晴らしい文化を持つ都市です。古くから揚子江の水運の中心地であり、揚子江と嘉陵江の交差点がある中国内陸の自然の港です。2021年の時点で、重慶には130以上の航行可能な河川及び、4,472キロメートルの航路や複数の港と旅客および貨物ターミナルがあり、中国中部・西部で最大の港です。 そして、そこから水路で働く方々の食事や休憩を楽しむ文化、ドック文化が生まれました。その最も代表的なものは、ドック労働者が休憩中に集まって食べる火鍋です。
また重慶は、中国内陸部で最も工業的に開発された地域の1つです。その中でも、造船、冶金、自動車・軍事産業、重工業の精密機器が主流であり、国内の3大重工業の中心地の1つです。また、交通機関も整備されており、公共交通機関としてロープウェイを利用している世界でも数少ない都市の1つです。
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