ハワイの「今」を駐在員の視点から-失業率が全米ワースト1位、ワクチン接種が進むも苦境の旅行業界
ハワイのワクチン接種状況
12月中旬から始まったワクチン接種は下記スケジュールに沿って計画されていました。
フェーズ1A | フェーズ1B | フェーズ1C | フェーズ2 | |
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カテゴリー | 医療従事者 介護施設居住者 | エッセンシャルワーカー 高齢者(75歳以上) | 成人(65~74歳) 高リスク病状のある人(16~64歳) | その他の人(16歳以上) |
人口比 | 6% | 20% | 47% | 27% |
開始時期 | 実施中 | 実施中 | 2021年春予定 | 2021年夏予定 |
*エッセンシャルワーカー:刑務官、郵便局員、教職員、公共サービス従事者
しかしながら、大統領によるスピードアップ宣言に呼応し、ハワイ州政府も、75歳から5歳刻みで少しずつ広げていたワクチン接種対象年齢を、4月半ばに50歳まで引き下げ、19日には一気に、最終フェーズの16歳まで引き下げました。現在、接種可能なワクチンは、ファイザー、モデルナ、及び副反応の問題で一旦中止されていたジョンソン&ジョンソン社も使用再開しています。
接種予約は、ハワイ州が用意した専用ウェブサイトから可能で、希望のワクチンの種類、接種場所など検索して予約することが出来るようになっています。接種場所は臨時に設営された大規模な接種会場、病院、最寄りの薬局など、都合の良い場所が選択可能です。接種は基本的に完全予約制ですが、予約なしのウォークイン接種も徐々に始まっています。このような、ワクチン接種への興味が薄い若年層に、接種を促す取り組みが今後はおこなわれていくと思います。
5月1日時点で、ハワイ州全体で約120万回の接種が完了しており、全住民の49%が少なくとも1回は接種済みで、38%は摂取完了と発表されています。
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