【メキシコシティ現地レポート】観光地は制限付きで再オープン、ワクチン接種も進む
前回のレポートから2ヶ月が経過しました。今回はワクチンの接種が進むメキシコについて、メキシコシティ周辺の観光地の現状、ワクチンの普及状況、市内のホテルや飲食店の状況など、現在のメキシコシティの市民生活についてレポート致します。
観光地の営業状況
国立人類学博物館及びテオティワカン遺跡 日本からの観光客が必ずと言って良い程訪れる国立人類学博物館及びテオティワカン遺跡ですが、国立人類学博物館は3月9日再オープンし、4月15日の時点で毎週火~土曜日10時~17時まで開館しております。ただし1日の訪問者数は1,500人までと制限されています。また入場するにはマスクの着用が義務付けられており、入口付近で係員より消毒を受けた後検温、ジェルによる手の消毒、靴底もアルコールが含まれているシートを踏んで消毒してから入場となります。また入場時及びチケットを購入時にはソーシャルディスタンスを保つよう係員より指示があり、徹底した感染防止策は引き続き実施されています。
2月24日から再オープンしたテオティワカン遺跡は野外のため係員から消毒をかけられることはありませんが、博物館とほぼ同じ手順での入場となります。残念なのは月のピラミッド及び太陽のピラミッドは4月15日現在、いずれも登頂が禁止されております。ただし人が登頂していないため、珍しい無人のピラミッド写真を撮ることはできます。こちらも1日の訪問者数は3,000人までと制限されており、開園時間は9時~15時とコロナ前よりも短くなっております。
ソチミルコ 船遊びが楽しめる庶民の憩いの場、ユネスコ世界遺産にも登録されているソチミルコは毎日9時~19時まで営業しており、メキシコの代表的な音楽マリアチの生演奏や食事などを船上で楽しむことができます。通常は1艘に20名まで乗船できますが、こちらも感染防止のため1艘に最高10名までと制限されております。それでも少しずつですが一時の憩いを求めて観光客が戻りつつあります。
ワクチンの普及状況
対コロナウィルスで期待されるワクチンの普及ですが、メキシコでは2月中旬より60歳以上の方達へのワクチンの接種が開始。その影響もあってかメキシコシティの感染者数も2月中旬から落ち着き、4月現在では減少傾向にあります。
それでも未だ公共の場所でのマスクの着用は引き続き義務付けられており、安心して外出できる状況までには至っておりません。因みにメキシコではコロナ禍前、マスクを使う習慣は殆どありませんでした。そのため感染が広まってから暫くはマスクの着用を政府が促しても着用しない人が目立ちました。事態が深刻化するにつれ、マスクを着用する人の数は増え、現在は殆どの人が着用しております。ただ口だけカバーすれば良いと思っている人も多く、未だに鼻をカバーしていない人を時折見かけます。
メキシコ政府はメキシコ国内でワクチンの開発を進めていると発表。21年末までには完成する予定とのことで、国産ワクチンの普及にも期待が持たれております。
尚メキシコシティは連邦政府が定める病床率によって区分されるコロナウィルスの4段階(危険度が低い順に青、黄色、オレンジ、赤)の信号がオレンジ色のため、学校は引き続きオンラインにて行われております。