地域開発の人材育成を目指し観光系学部を新設へ-立命館アジア太平洋大学キャリアオフィス岩森崇氏・学長室広報ジョーンズ佳世子氏
多文化環境が生み出す地域への効果
地域・行政と一体となった支援
-観光学分野の学びを独立させて観光系の学部を開設する計画と伺います。その背景と目的を教えてください。
ジョーンズ まだ学部名は未定ですが、観光や地域開発について学ぶ学部を新設する予定です。とくに地域開発、地域の活性化に貢献できる地域デザイナー的な仕事を担う人材の育成を目指します。もちろん、この場合の地域とは別府や九州だけでなく、世界中の地域、コミュニティーも含みます。
2030年に目指す将来像を示すものとして策定した「APU2030ビジョン」は、世界中に卒業生が散らばり、皆がそれぞれの持ち場で活躍し世界を変えるというものです。世界中で地域をデザインし、より地域を盛り上げていくことに貢献できる人材を輩出していくのを目標としています。
新設予定の学部の具体的なカリキュラムはまだ公表前ですが、企業や行政とのコラボレーションにも力を入れますし、インターンシップ制度などで現場に身を置いて学ぶ形も想定しています。
-観光産業に従事するAPUの卒業生も数多くいると思います。彼ら彼女らにメッセージをお願いします。
岩森 コロナ禍により、さまざまな形で思い悩んでいる卒業生が少なくないと思いますが、APUには「We can do it 私たちはやれる」という卒業した先輩たちが残した合言葉があります。この言葉を思い出し、厳しい環境であっても何ができるかを考え、自分ならばできるという気持ちを忘れず、前へ進んでくれることを望みます。
ジョーンズ 卒業生たちが、観光産業を含むそれぞれの持ち場で、輝きながら、自らができることに全力を注いでもらいたい。またAPUは卒業生の結びつきが強く日本も含めて世界中に36もの同窓会支部が存在します。この絆を大切にしながら、それぞれがコロナ禍でも国境を越えた様々な人々と協力してより良い社会のために活躍してほしいと願っています。
-ありがとうございました。