【コラム】壊滅的なダメージを受けている観光産業内の若い皆さんへの問いかけ

  • 2021年3月12日

20代・30代の貴方へ

 入社はしたがいきなり在宅、ようやく仕事が面白くなってきたその時に休業、中には他の産業へ出向している人もいるでしょう。このまま観光産業に留まるべきか否かを悩んでいる人も多いでしょう。

 コロナの影響が何時まで続くのか、コロナ後に需要がどんなペースでどの程度戻るのか、正確なところは誰にも分かりませんが、観光産業が無くなる事と、従前の形態や規模が維持される事は共にあり得ないと断言できます。

 そして、観光産業が我が国の経済に不可欠である事、国際交流が相互理解や多様性の容認を促しナショナリズム台頭への対抗となり得る事、旅に対する人の欲求及び心身にもたらす効能、これらは疑いようが無く、観光産業の有用性及び将来性には微塵の疑いも有りません。

 しかし、これらが先の「このままこの産業に留まるべきか否か」に対する普遍的な回答を与えてはくれず、それぞれが自身への問いを持って決断するしか有りません。また、観光産業に残る事と「今の会社」に残る事は別です。

貴方は
この産業で誇りを持って働けるか?
将来の物心両面での充足をイメージ出来るか?
観光が持つ様々な効能や力、将来性を信じる事が出来るか?
自社や観光産業の慣習を破り、旧弊を自ら壊す気概を持てるか?
少なくともあと1年、現状に耐えられるか?

貴方の会社は
コロナさえ収まれば、なんとかなると思っていないか?
経営陣はこの状況に正対し、死に物狂いで戦っているか?
旧態依然のヒエラルキーに支配されていないか?
必要が有れば既存事業の撤退や大幅なモデルチェンジを断行できるか?
リスクを取ってでも新規事業に着手する判断が期待出来るか?

 産業や会社を問わず「人」が最大の財産である事に違いは有りません。しかし、既に丸1年需要の消滅・激減に晒され、コロナ後の需要の質量変化に対応しなくては成らない観光産業関連企業は効率と付加価値の向上に取組まざるを得ず、結果としてコロナ前と同等規模での雇用の維持は難しいのが現実です。それでも、新たな観光産業の創造、再生の為には若手の力が必要です。

 若い皆さんに1人でも多く留まっていただく事、仮に一旦離れても観光産業に戻ってこられる事を切に願っています。

※先達の皆さん、上記以外で若い人の参考になる「問い」を、若手の皆さんは「回答」を是非投稿願います。
※人事担当者の皆さん、トラベルビジョンでは観光産業関連企業様による人事募集広告を年内無償としておりますので、ご活用下さい。

岡田直樹
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事