旅行会社社員も「個」の時代!コロナ禍だからできることを考える
社会人の1日の平均学習時間はわずか6分
個々人のスキルアップが旅行会社の付加価値を上げる
RT Collectionの柴田真人です。第2回目のコラムは、旅行会社社員の「個」の時代について書いてみようと思います。昨年から続く新型コロナの影響で旅行業界が落ち込んでいる中、休業状態で出社回数が減ったことにより給料自体も減ってしまった人が多いのではないでしょうか。
この状況の中、改めて感じたことは「個」の時代ということです。
新型コロナの影響は2021年も続き、楽観視しても9月、10月の秋頃まで、あるいは年明けまでは非常に厳しい状況が続く可能性が高いと思っています。本業の仕事が減り、収入も減った時にどのように個人としてリカバリーができるか、そんなことを日々感じていました。
厳しい状況の中でも、一部旅行会社では物販を始めたり、飲食を始めたり、クラウドファンディングで資金を募って新しいことをスタートさせようとしているところがあります。このような行動や経験は決してマイナスにはなりませんし、新型コロナ終息後に「旅行x○○」、「旅行x▢▢」のような付加価値が生まれる導線に必ずつながると思います。もしかしたら、1つの事業として成長しているかもしれません。
個人についても同じです。
まさに今、個人個人がどのように時間を使っていくかが重要視されており、この期間に得る知識や経験はコロナ終息後の旅行会社の価値提供に大きく影響すると信じています。通販や物流、一部飲食などコロナ禍でも好調な企業や業界のニュースを見るとついつい悲観的になってしまい、何も手につかなくなるかもしれませんが、こういう時こそ空いた時間を使って個人のスキルアップができるように注力していくことが今は必要です。
総務省が以前におこなった「社会生活基本調査」では、社会人(有業者)の学習時間についての統計結果が発表されており、1日の平均学習時間がたったの約6分間ということがわかりました。日々の生活を振り返ってもスマホでソーシャルメディアを見たり、ウェブニュースを読んだりすることが多く、社会人になってから自発的に何かを学ぶ時間を作っている人は非常に少ないように思います。