【コロナに負けず】エティハド航空副社長のホワイト氏
欧州線は徐々に動き活発に
「エティハドウェルネス」で安全アピール
未曾有の苦境に陥っている旅行業界だが、世界では少しずつ入国制限が緩和され海外旅行も戻りつつあるところ。航空各社も、状況を注視しつつ運航を再開しながら、消費者の安心感を高められるように機内消毒などの強化にも取り組んでいるところで、エティハド航空(EY)もその1社だ。日本市場での現状や衛生管理策について、同社アジア太平洋地域担当副社長を務めるリンゼイ・ホワイト氏に書面でインタビューした。
リンゼイ・ホワイト氏(以下敬称略) 今年、弊社は日本就航10周年を迎えた。世界的なコロナ禍の影響においても、弊社にとって重要な市場の一つである日本に対するコミットメント、及び日本市場の位置付けに変更はない。
政府規制が流動的に変化し、先行きがつかめない現状の中で、私が今お伝えできることは、弊社が成田路線における通常運航へ向けた増便、及び中部線の再開を計画しているということだ。需要が戻り次第、日本路線の運航をコロナ禍前の水準に戻し、アブダビ経由での便利な乗り継ぎもご提供できるよう準備を整えているので、ご安心いただきたい。
各国での渡航制限が見直されつつあるなか、弊社もアブダビ発欧州、アジア、オーストラリア路線で段階的に運航を再開している。アブダビ経由の乗り継ぎ便もご利用いただけるため、現在は東京、ソウル、上海、シンガポールを含むアジアの都市やオーストラリアの都市から、アムステルダム、バルセロナ、ブリュッセル、ダブリン、フランクフルト、ジュネーブ、ロンドン、ヒースロー空港、マドリード、ミラノ、パリ、チューリッヒを含む欧州の主要都市への渡航も可能となっている。
厳しい状況が続くなかでも、代理店パートナーの皆様から多大なるご支援とご尽力をいただいていることによって、私たちの事業が継続できていることは言うまでもない。現在も、そして世界のより多くの都市で通常通りの国際線の運航ができるようになった後も、弊社の従業員一同、代理店パートナーへ最善を尽くし、責務を果たし続けることをお約束する。
ホワイト 緩和の結果、アブダビ/欧州間では徐々に渡航が活発になりつつある。
一方、日本の外務省が感染症危険レベルをレベル3(渡航中止勧告)に維持し、市民に対して欧州を含む海外への不要な渡航を避けるよう強く要請しているため、当然ながら日本路線におけるロードファクターの著しい変化はまだ見られない。しかし、感染症危険レベルが引き下げられれば、ロードファクターが急激に増加すると予想している。