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コロナ渦のシドニー、空港の様子は?日常生活は?-現地レポート

トランスオービット オーストラリアの日賀野GMからの寄稿(2020.8.4)

シドニー空港 国際線ターミナル

 シドニー空港の国際線到着は、検疫・隔離体制を厳格に実施するため、1日あたり450人、到着1便あたり50人に制限されている。

国際線ターミナルのチェックイン・カウンター。1日5-10便のみ運航が継続されている。訪問時手続きが行われていたのはオークランド行きのニュージーランド航空の1便のみ。他の全てのカウンターに人影はなかった。

 国際線は1日5-10便ほどが発着、日本・オーストラリア間は全日空の羽田・シドニー線のみ月曜、木曜、土曜の週3便が運航を継続している。

カンタス航空の国際線チェックイン・エリア。10月までカンタス航空は国際線全便運休を決定、ニュージーランド線を除き2021年3月まで新規の予約受付を停止している

 その他の国際線は、オークランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンコク、上海、広州、香港、ドーハ、ドバイ便などが運航され、運航する航空会社は、デルタ航空、ユナイテッド航空、ニュージーランド航空、カタール航空、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、中国南方航空、エミレーツ航空などとなっている。

オーストラリアの最大手旅行会社のフライトセンターのシドニー空港国際線ターミナル内の店舗。フライトセンターでは、オーストラリア国内の40%にあたる428店を閉鎖予定

 T1国際線ターミナルの出発階は、空港訪問時にニュージーランド航空のオークランド行きの出発手続きが行われていた。20‐30人程の乗客がチェックイン手続きの列に並び、乗客の他に数名の見送り客もいたが、それ以外の便の出発はないため閑散としていた。

国際線の出発ボード。4便しか表示がなくなんとも寂しい限り

 フードコートの店は半分ほど営業していたが、その他の土産店等は休業していた。

国際線ターミナルの到着階のミーティング・エリア。平時であれば到着者、出迎えの人で多くの人で賑わっているはずだが、人影はなく到着階は全ての店舗は休業していた

 空港へ行った時間に到着便がなかったこともあるが、到着階は全ての店舗が休業となっており、まったく人影が見られない状態であった。


国際線の到着ボード。国外からの到着者は14日間の指定されたホテルでの強制隔離となり、3000ドルの費用は自己負担となる

 オーストラリアではマスク着用が現在も一般的ではないが、国際線ターミナルではほぼ100%の人がマスクを着用していた。

国内線ターミナル

 多くの州で州間移動の制限を継続しているため、6月までの国内線運航状況より改善したものの、それでもコロナ以前の運航便数には遠く及ばない状況が続いている。

国内線T2ターミナルの発着便ボード

 シドニー空港では現在1日50便ほどがオーストラリア各地へ運航しているが、前日、当日にキャンセルされる便も多いみられる。カンタス航空、ジェットスター航空、ヴァージン・オーストラリア航空の他、地域航空会社のレックスエアーが運航を継続している。

ジェットスター航空のチェックイン・カウンター。20-30人程が荷物を預けるカウンターに並んでいた

 シドニー空港の国内線ターミナルはジェットスター航空、ヴァージン・オーストラリア航空が使用するT2ターミナル、カンタス航空が使用するT3ターミナルがある。

ジェットスター航空のゴールドコースト便で到着し、預け荷物を待つ乗客。この便には数名しか乗っていなかったようだ

 T2ターミナルの出発階のジェットスター航空のカウンターには、20-30人ほどが出発手続きに並んでいたが、ヴァージン・オーストラリア航空は出発便がなかったこともあり、ほとんど人がいないかった。

T3ターミナルのカンタス航空のチェックインエリア。数名がセルフサービスでチェックイン手続きを行っていた

 T2ターミナル到着階ではジェットスター航空のゴールドコーストから到着便があったが、預け荷物をターンテーブルで待つ人は数名ほど。

カンタス航空の荷物受け取り場。到着便がないので人影が見られなかった

 T3ターミナルのカンタス航空の出発階では数名がセルフサービス型のチェックイン機で手続きを行っていたが、到着階では到着便がなかったこともあり人影がなく閑散としていた。

ターミナル、カンタス航空の国内線発着ボード

 国内線ターミナルでのマスク着用率は50%ほどであった。

ターミナル間の移動シャトルバス、T Busは運休されていた