「世界一普通じゃないエアライン」エルアル・イスラエル航空に聞く

来年3月に成田/テルアビブ線、日本では成功できるか
「最も安全な航空会社」としての姿も紹介

-TwitterやFacebookなどで就航を発表した際には、アニメ風のビジュアルが強い印象を残しましたが、イスラエル人が日本に抱くイメージを凝縮するとこんな感じになるのでしょうか

ワイス氏と日本路線のプロモ用ビジュアル ワイス 採用したアニメ風のビジュアルについては、イスラエルではテレビ広告や屋外広告などで大々的に展開しており、さまざまな反応があるが個人的には気に入っている。ただ、日本でもこのようなイメージを使用するのが良いのか悪いのかは分からないので、日本での広告展開については今後も検討を進める。

-日本発とイスラエル発の割合はどのようになると見ていますか。日本でのターゲットや販売チャネルについてもお聞かせください

ワイス 現在の訪問者数を反映して、60%から70%がイスラエル発、30%から40%が日本発になると見込んでいるが、今後は日本の比率が上がることを期待している。レジャー客とビジネス客の比率については予約時期の傾向が異なるので現時点では何とも言えないが、現在の交流の状況を反映したものになると思う。

 日本でのメインターゲットはパッケージツアーの利用者になると思うので、旅行会社との連携を重視しており、日系も含めてGDSには運賃情報を提供済みだ。一方でOTAや自社サイトでの販売も重要で、自社サイトについては、近いうちに日本語版の提供を開始する。

-LYはセキュリティチェックの厳しさで知られ、一部では「世界一安全な航空会社」と評価されています。ただしその分、チェックインの手続きも他社より時間がかかると聞いていますが、成田線ではどうなるのでしょうか

ワイス セキュリティに関する取り組みがユニークであることは確かで、世界中のすべての空港において、出発の3時間前にはチェックインを済ませるよう求めている。ただしそれは、我々がすべてにおいて安全性を最優先しているからであって、世界最高レベルの安全を確保するための取り組みと理解していただきたい。

 他社と違う点としては、チェックインの際に専門のセキュリティチームがすべての搭乗客に簡単なインタビューを実施していることが挙げられる。しかしそれ以降のチェックインの手続きについては、他の航空会社と変わりはない。荷物検査に関しても、独自のスクリーニング技術を用いるなど工夫をしているが、搭乗客にとっては通常の荷物検査と変わるところはない。