3月の国際線需要は2.5%増、成長が鈍化傾向-IATA発表

  • 2019年5月9日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2019年3月の国際線需要は2.5%増となった。2月の4.5%増よりも鈍化したほか、過去5年間の平均成長率と比較してほぼ5%低い結果という。座席供給量は4.0%増であったため、ロードファクターは1.2ポイント減の80.8%となった。

 方面別の需要動向では、中東が3.0%減となった以外は前年を上回っており、最も好調だったのはラテンアメリカの5.5%増。アジア太平洋は2.0%増となった。

 なお、国際線と国内線を合計した総需要は3.1%増で、3月の伸び率としては過去9年間で最低の結果に。ただし、これはイースター休暇が昨年よりも1ヶ月近く遅くなったことが主因で、この影響を除外すると直近のトレンド通りの傾向という。

IATA 2019年3月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+2.1%+1.1%71.4%+0.7pt
アジア太平洋+2.0%+4.0%80.1%-1.6pt
欧州+4.7%+5.4%84.2%-0.6pt
ラテンアメリカ+5.5%+5.8%81.9%-0.2pt
中東-3.0%+2.3%73.8%-4.0pt
北米+3.0%+2.6%83.7%+0.3pt
合計+2.5%+4.0%80.8%-1.2pt

IATA 2019年1月~3月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+3.2%+1.5%70.7%+1.2pt
アジア太平洋+4.4%+4.6%80.9%-0.1pt
欧州+6.5%+7.2%82.3%-0.6pt
ラテンアメリカ+5.2%+6.2%81.9%-0.8pt
中東-1.1%+2.8%73.8%-2.9pt
北米+4.1%+3.2%81.2%+0.7pt
合計+4.3%+5.0%80.0%-0.5pt

IATA 2019年3月 国内線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-3.2%-2.1%79.3%-0.9pt
ブラジル+3.2%+2.1%80.9%+0.9pt
中国+2.9%+4.4%84.2%-1.2pt
インド+3.1%+4.7%86.6%-1.4pt
日本+4.2%+3.6%74.5%+0.4pt
ロシア+14.2%+11.1%80.5%+2.2pt
米国+6.3%+6.9%85.8%-0.5pt
合計+4.1%+4.5%83.4%-0.3pt

IATA 2019年1月~3月 国内線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア-1.7%-1.3%78.6%-0.3pt
ブラジル+3.7%+2.9%82.6%+0.7pt
中国+9.4%+9.3%84.1%+0.1pt
インド+7.8%+10.4%87.1%-2.1pt
日本+3.4%+2.9%70.5%+0.3pt
ロシア+11.7%+11.1%77.7%+0.4pt
米国+5.3%+5.4%82.4%-0.1pt
合計+5.6%+5.7%81.7%+0.0pt
※IATA発表詳細データ(英語):ダウンロード
◯有償旅客キロ(Revenue Passenger Kilometer、RPK)=運航距離×有償旅客数
◯有効座席キロ(Available Seat Kilometer、ASK)=運航距離×座席数
◯ロードファクター(Load Factor)=RPK/ASK