LGBT×東北復興、復興庁による新たな挑戦とは[PR]
官民一体、「目指せ!ダイバーシティ東北」始動
LGBTツーリズムで東北を元気に
LGBT旅行者受け入れに必要なこととは-課題と方向性を確認
「Rainbow TOHOKU」は、FAMツアーの結果を受けて、今後の課題と方向性をまとめた。まず、宿泊施設としての方向性は、今回利用した2つの施設を例に、LGBTの受け入れにあたっては特別な設備投資が必要なく、「LGBTフレンドリー」であることを表明しつつ、既存のコンテンツを活かすことが大切であることを確認。そのうえで、「Rainbow TOHOKU」では今後、宿泊施設に対して既存コンテンツのなかでできることを提案していく。
具体例を挙げれば、貸切風呂があれば身体と心の性が一致しないトランスジェンダーでも安心して利用可能で、また、ゲイ・レズビアンの宿泊客についても、ダブルベッドを当然のサービスとして対応する、部屋のアメニティーに男女差(浴衣の色など)をつけない、といった点に追加的な投資が必要ないことは自明だろう。また、トランスジェンダーに対しては、要望に対して個別に相談すること、オープンマインドでの対応が大切だといい、ハードよりもソフト面での対応がより重要と言えるのだ。
旅行商品の造成については、東北単体の誘客は現実的ではなく、東京やゴールデンルートなどと組み合わせたツアーの開発が必要と分析。今後は、具体的な商品造成も進め、海外の旅行会社に販売を促していく。また、「東北インアウトバウンド連合」と連携して、東北の観光コンテンツを開発し、来年4月以降の商品を今年度中の販売に向けて造成していく。さらに、受入体制としてはガイドの質の向上やレストランでの対応などを課題として挙げている。
今年度の最大の目標は、東北でLGBTツーリズムの認知度を高め、その理解を浸透させていくこと。今後は、継続的な事業として展開していくために、しっかりとした実績と成功例をつくり、足元を固めた段階で集客を強化していく方針だ。
LGBTツーリズムの取り組みは、東北に限らず日本全体でも始まったとすらいえない黎明期であり、LGBTに馴染みがなければないほどハードルが高く感じられるかもしれない。しかし、FAMツアーでの利用宿泊施設となった1軒であるアクティブリゾーツ裏磐梯で支配人を務める皆川氏が、ヒアリングに対しFAMツアーの参加者は「とてもフレンドリーで接しやすく、旧知の友のような感覚」だったと回答しているように、実際には一度でも見聞きしてみれば容易に腑に落ちることが多い。関心があれば下記まで問い合わせを。
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