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LGBT×東北復興、復興庁による新たな挑戦とは[PR]

官民一体、「目指せ!ダイバーシティ東北」始動
LGBTツーリズムで東北を元気に


動き出したLGBT交流事業、啓発、ピーアール、発信を推進

「Rainbow TOHOKU」ロゴマーク

 こうした背景から、今年4月、復興庁の「平成30年度『新しい東北』交流拡大モデル事業(広域型)」のひとつとして、「目指せ!ダイバーシティ東北」が採択。東北地域における「LGBTツーリズム」普及と交流促進モデル事業が開始された。「新しい東北」事業は、民間のみでは挑戦しにくい新しいビジネスモデルを積極的に開拓しようとする意欲的な取り組みで、単に震災前への「復旧」をめざすのではなく、震災をきっかけに急速に顕在化する人口減少や高齢化、産業の空洞化といった課題の解決を目標としている。

 「ダイバーシティ東北」では、世界全域のLGBTマーケットを対象としてプロモーションと誘客活動を実施。「LGBTフレンドリー」デスティネーションとしての東北の認知度を高め、実際に訪れてもらうことで東北へのリピーターになってもらうことをめざす。同時に、受け入れサイドに対しても啓発活動を進め、実際の受入体制の拡充をサポートしている。

 事業の推進に当たっては、広告会社の新通、そして旅行業界をドメインとしてLGBT関連のコンサルティングサービスなどを提供するアウト・ジャパンを中心に賛同企業が集まって実働部隊としての「Rainbow TOHOKU」を組織。活動の手はじめは、東北全県の主要都市でのLGBTセミナー開催で、LGBTの基礎的な知識からLGBTツーリズムの市場規模、受入体制、具体的な事例などを説明し、LGBTとその潜在性の理解を深めてもらう機会を設けた。

九州レインボープライドにも出展、大きな注目を集めた

 また、さまざまなイベントにもブースを出展。消費者向けには今年5月に代々木公園で開催された日本最大のLGBTイベント「東京レインボープライド2018」をはじめとして沖縄、大阪、福岡のイベントに参加したほか、業界向けには今年6月に日本政府観光局(JNTO)主催の「Japan Luxury Showcase」にも参加し、アピールを強めた。

 そのほか5月には、IGLTA (国際ゲイ・レズビアン旅行協会)の年次総会でのブース展開を実施した。3日間にわたった年次総会では、世界各地の自治体や観光局などによる基調講演やLGBTツーリズムに関する最新報告、B2Cの商談会なども開かれ、東北をピーアールする機会となった。さらに、今後は国内でもさまざまなLGBT関連イベントが開催されることから、出展・協賛することでB2C、B2B双方での広報・プロモーションに力を入れていく方針だ。

旅行会社やメディア関係者、インフルエンサーが東北6県を周遊した

 このほか、今年7月下旬から8月上旬にかけてはFAMツアーも実施。海外のLGBTインフルエンサー、旅行会社、メディアを招待し、松島、閖上エリア、蔵王、山寺、平泉、五色沼、会津若松などを巡ったほか、台湾のインフルエンサーとメディアには盛岡の「さんさ踊り」、大館の「秋田犬ふれあい」、青森の「ねぶた祭り」なども見学してもらい、東北らしいローカル体験を発信してもらった。

 さらに、専用ホームページも開設(リンク)。FAMツアーの様子を配信したほか、東北の観光コンテンツやイベント、最新観光情報を掲載し、賛同企業や施設の紹介なども紹介。ツアー販売サイトへのリンクもつけた。