全日空、国内線113便を欠航、7月6日から-787エンジン点検
全日空(NH)は7月6日から12日まで、国内線113便を運休する。現在進めているB787型機のロールスロイス製エンジンの点検・整備において、部品交換が必要となるエンジンが増加することを受けたもの。対象は羽田発着の10路線で、そのほか9日から12日にかけて羽田発石垣行きのNH89便を2時間遅らせる。国際線の運航に影響はないという。
欠航便を予約済の利用者には、NHの国内線予約・案内センターまたは旅行会社を通じて振替便などを案内する。13日以降の運休の可能性については精査中としている。
ロールスロイス製エンジンについては今春、米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)が「トレント1000」の一部を搭載したB787-8型機とB787-9型機の運航条件に制限を設け、国土交通省も耐空性改善通報(TCD)を発出。長時間運航によりエンジンの劣化が進む可能性があるとして、エンジン2基のうち1基が停止しても飛行可能な時間を、最大207分から最大140分に短縮している。該当機材を使用しているNHは羽田/シドニー、マニラ線の機材変更を実施した。