ANAとJAL、2月の国際線旅客は6.3%増、旧正月で中国線など増加
全日空(NH)と日本航空(JL)の今年2月の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比6.3%増の149万4144人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は4.7%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は6.1%増で、利用率は1.1ポイント増の79.1%だった。
2社のうち、3月30日に運航実績を発表したNHの旅客数は7.5%増の79万5043人。ASKは5.0%増、RPKは6.4%増で、利用率は1.1ポイント増の76.6%となった。旅客数はJLの69万9101人を上回ったが、利用率は82.3%のJLを下回った。JLは23日に2月の運航実績を発表している(関連記事)。
NHの方面別旅客数は全方面が増加。人数と伸び率の1位は「アジア・オセアニア」で、旧正月による訪日中国人の需要増などにより、8.3%増の56万7420人となった。利用率とその伸び率の1位も同じく「アジア・オセアニア」で5.1ポイント増の80.7%。「北米・ホノルル」は2.9ポイント減の70.8%、「欧州」は0.6ポイント減の79.0%で、ともに前年を下回った。
JLの方面別旅客数は、昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」が45.8%増の1万8279人。唯一前年を下回った方面は「ハワイ・グアム」で、5.9%減の8万4970人だった。JLによれば、ハワイ線・グアム線ともに堅調に推移していたが、昨年に数便運航したホノルル線の臨時便を今年は運航しなかったこと、昨年12月の機材変更で座席供給量が減少したことが要因という。
利用率が最も高かったのは「オセアニア」で、2.1ポイント増の88.6%。利用率の伸び率が最も高かったのは「中国」で13.0ポイント増の87.1%となった。利用率が最も減少したのは「韓国」で1.3ポイント減の88.4%だった。
国内線の詳細は別途記載(下記関連記事)。