来年は大山節目と山陰DC 鳥取県観光連盟、大阪で観光説明会開く

 鳥取県観光連盟は9月7日、大阪市北区の会議室で観光情報説明会を開いた。来年度に開催を控えている「大山開山1300年祭」、JR6社と共催する「山陰デスティネーションキャンペーン(山陰DC)」といった大型イベントを中心に県内情報を旅行会社30社の担当者55人に伝えた。

 はじめに同連盟の小谷典正事務局次長があいさつし「昨年10月の地震では約4万件の宿泊キャンセルが発生し、県内観光事業者にとって大きな被害となりました。現在では皆様のおかげで復興に向けて大きく前進しています。また好調のバス旅行の助成金は、追加で10月以降に再開できるよう調整しています」と語った。

 続いてエリア別に担当者が観光情報を紹介。県東部は、北欧をテーマに鳥取砂丘で開催する恒例の「砂の美術館」や、60キロメートルに延長した「ジオパークトレイルウォーキング」などをPR。地域の伝統芸能、麒麟獅子舞にちなみ来年4月から「麒麟の町」として大きく売り出していくことを発表した。

 県中部では倉吉の「白壁土蔵群」を浴衣で散策できるプランや夏の風物詩「漁火」を鑑賞するプランなど山陰DCに向けた夏季商品を打ち出した。三朝温泉で昭和ロマンを感じることのできる「無声映画」の特別上映なども紹介した。

 県西部は「伯耆の国・大山開山1300年祭」がイチ押し。平安時代には天台宗寺院が開祖し、明治以降は登山やスキーなどレジャーでも楽しむことができる日本最古の神山であることを紹介した。1300年祭の期間中は、夏のたいまつ行列を秋にも開催し、秋開催時には旅行会社枠を設置する方向で検討している。担当者は「来年は多くの方に大山にお越しいただき満喫して帰ってください」。

 そのほか、カニの水揚げ量と1世帯あたりの消費量がともに日本一であることから「蟹取県」キャンペーンを今年度も秋冬に展開。専用のパンフレットに宿泊カ所の印を押して応募すると毎月100人にカニが当たるというもので、今年度で4回目になる。関西客には特に人気で、応募者の4割を占めるという。今年度は9月から2月末日まで。

 説明会後には商談会が行われ、名産の梨などがもらえる抽選会も行われた。なお、出席者には、でき上がったばかりの平成30年度版の観光素材集を配布。商品造成にぜひ役立ててほしいと呼びかけていた。


情報提供:トラベルニュース社