現地レポート:カナダ・カルガリーで食べ歩きやビールを楽しむ旅

  • 2017年6月28日

現地ツアーで気軽に食文化を体験
ブリュワリー巡りや芸術鑑賞も

個性派クラフトビールも楽しめるブリュワリーツアー

「ブリュースターズ」はビールを注ぐレバーのコレクションも豊富  アルバータ州の豊かな自然の恩恵を受け、カルガリーではクラフトビールのブリュワリーやパブレストランも増えている。いずれのブリュワリーも定番から個性的な地ビールまでを揃え、地元の人たちだけなく観光客の間でも人気が高まっている。「いろいろなブリュワリーのビールの味を効率よく楽しみたい」というニーズに応えてくれるのが、「カルガリー・ブリュワリー・ツアーズ」のツアーだ。

「ヴィレッジ・ブリュワリー」では2種類をテイスティング  今回参加したツアーで巡ったのは4ヶ所。まず訪れたのはダウンタウンにある「ブリュースターズ」。地元でも人気のビアレストランで、オリジナルのラガービールに加えて、ラズベリーエール、ココナッツポーターなど、果物などで風味付けしたビール「フレーバービール」を堪能した。ナチョス、バッファローチキンなどビールと合う食事も料金に含まれており、ここでまずディナーをとってからツアーはスタートする。

「ヴィレッジ・ブリュワリー」では工場内部を見学  2ヶ所目は醸造所の「ヴィレッジ・ブリュワリー」。ナチュラル・ゴールデン・エールとレモン・ベリー・ヘレスを試飲したあとの工場見学では、ビールの製造工程を説明してくれた。醸造タンクは日本製で、「クオリティーが違う」と案内してくれたスタッフ。質の高いビールを醸造するうえで欠かせない存在だという。

ラベルも個性的な「ワイルド・ローズ・ブリュワリー」スタッフがそれぞれのビールの特徴を説明 3ヶ所目は「ワイルド・ローズ・ブリュワリー」。「WR」のロゴで地元でも親しまれている醸造所で、常時7銘柄のビールを製造している。今回はそのうち、ラズベリーエールとカナディアン・ウィート・エールを試飲した。同じラズベリーエールでも最初のブリュースターズのものとは少し違うテイスト。こうした個性の違いを味わえるのもこのツアーの醍醐味だろう。

 ダウンタウンの人気店「クラフト・ビール・マーケット」  最後はダウンタウンに戻り、ビアレストラン「クラフト・ビール・マーケット」へ。ホテルのコンシェルジュも勧める人気店で、クラシックなラガーからフレイバーエールまで実に100種類以上のクラフトビールを用意している。もちろん大量生産の市販ビールではなく、すべて樽出しの生ビールだ。

 テイスティングのツアーでは用意されるビールの種類は限られるものの、それぞれ量はそれなりにある。ビール好きのみならず、カルガリーの夜をカルガリーらしく楽しみたい人にも喜ばれるプロダクトだろう。日本人に人気のカナディアン・ロッキー観光もカルガリーを拠点にすれば、ちょっとディープなローカル体験を旅程に加えることが可能になる。




取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹