リッツ、クルーズ事業参入へ、19年4Qに初航海
ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーはこのほど、2019年第4四半期を目途にクルーズ事業を開始すると発表した。同社によれば、ホテル会社がクルーズ事業に参入するのは初めてで、「ザ・リッツ・カールトンヨットコレクション」として、3隻の小規模の豪華客船を保有して運航する。世界のクルーズ人口が増加傾向にある一方で、定員300名以下の小規模の豪華客船は世界で4隻しか運航されていないことなどから参入を決定したという。予約は18年5月から受け付け、プライベートチャーターにも対応する。
同社は現在、リッツ・カールトンのリゾートホテルでの滞在と、ヨット旅行を組み合わせた7日間から10日間までの航海スケジュールを作成しているところ。1隻目の初航海は地中海、北欧、カリブ海、ラテンアメリカのいずれかを訪れるという。
クルーズ船は3隻ともに新造船で、全長190メートル、最大収容人数298名。大型船が入れないイタリアのカプリやポルトフィーノ、カリブ海の仏領サン・バルテルミー、コロンビアのカルタヘナなどへの寄港も計画するという。客室はバルコニー付きスイートと、138平方メートルの2階建てペントハウススイートを用意。船内には3ツ星レストラン「アクア」や、スパ、ラウンジ、ワインバーを設ける。