ガルーダ傘下LCC、福岡発チャーターは満席、18年に定期便化へ

  • 2017年5月16日

エアバスA320neo型機  ガルーダ・インドネシア航空(GA)傘下のLCCであるシティリンクインドネシア航空(QG)は、5月のゴールデンウィーク期間中に、福岡/インドネシア間の双方向チャーターを1往復実施した。QGが日本に就航するのは今回が初めて。運航機材は180席のエアバスA320neo型機で、福岡発は満席だった。インドネシア発は43名が搭乗し、搭乗率は23.9%となった。

 QGの日本地区総代理店(GSA)であるステラジャパンによれば、チャーターの用機者はJTB九州で、5月3日にジャカルタ発福岡行きと福岡発デンパサール行きを、5月7日にデンパサール発福岡行きと福岡発ジャカルタ行きを運航。日本人は福岡/デンパサール間を、訪日客はジャカルタ/福岡間を利用した。日本国内では座席の一部を西鉄旅行に卸して2社で、インドネシアではJTBのグループ会社などで販売した。

 ステラジャパンによると、QCはGAの路線を補完する形でデンパサール/福岡、中部線の開設を検討しているところ。福岡線については、旅行会社に加えて県からも要望があったといい、「18年1月頃に週2、3便で就航したい」考え。今後はマーケティングなどをおこない、年内に最終的な結論を出すという。

 乗客は、九州への訪日インドネシア人の需要が低いことから、9割以上が日本人となる見込み。同社によれば、15年に福岡からバリ島を訪れた日本人は6万5000人といい、「十分に採算が取れる」との考え。一方、中部線については、GAと採算性などを考慮しながら検討を進めており、具体的な就航時期などは未定とした。