通訳案内士、16年度は13.4%増の2404人が合格
日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2016年度の通訳案内士試験の合格者を発表した。受験者数は前年比3.0%増の1万1307人、合格者数は13.4%増の2404人で、訪日旅行に対する関心の高まりを受けて、ともに前年を上回った。合格者のうち65人が外国籍で、合格率は21.3%となった。
言語別の合格者数は英語が最も多く、2006人で合格率は23.8%。以下は中国語が140人で9.5%、フランス語が67人で20.1%、韓国語が60人で15.8%、スペイン語が59人で23.3%、ドイツ語が31人で31.3%、イタリア語が15人で12.6%、ロシア語が13人で11.7%、ポルトガル語が10人で16.1%、タイ語が3人で6.4%となった。
年代別では、50代が734人と最も多く、全体の30.5%を占めた。2位以下は40代が633人、60代が426人、30代が394人、20代が170人、70代が40人、10代が7人と続いた。最年長合格者は78歳の男性で、受験言語は英語。最年少は13歳の女性で、受験言語は英語だった。
職業別では会社員が最も多く949名で、全体の39.5%に。次いで、主婦が344人、その他が248人、教職員・塾講師が219人、無職が208人、公務員・団体職員が172人、通訳・翻訳が127人、専門職が74人、学生が63人となった。居住地別では東京都が778人で最も多く、以下は神奈川県が347人、千葉県が175人、大阪府が143人、埼玉県が138人だった。