日系2社、年末年始の国際線旅客数は6.7%増、利用率は86.1%
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した年末年始期間(2016年12月22日~17年1月3日)の利用実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比6.7%増の71万7545人となった。座席数は2.5%増の83万3656席、利用率は3.4ポイント増の86.1%だった。
企業別で見ると、NHの座席数は9.7%増の45万1530席、旅客数は14.7%増の37万6076人で、利用率は3.6ポイント増の83.3%だった。JLは座席数を4.9%減の38万2126席と減らしたところ、旅客数は1.0%減の34万1459人となり、利用率は3.5ポイント増の89.4%だった。
方面別の動向では、NHの旅客数は「アジア・オセアニア」が最も多く16.2%増の17万7376人。以下は「中国」が28.3%増の9万3434人となり、「欧州」は前年のテロからの反動で22.3%増の3万487人となった。「ハワイ」は6.9%増の1万5969人に。「北米」は唯一前年を下回り、6.0%減の5万8820人となった。
利用率は「ハワイ」が1.5ポイント減の90.0%で最も高く、「アジア・オセアニア」が0.8ポイント減の88.5%、「欧州」が16.1ポイント増の85.2%、「北米」が3.8ポイント減の80.3%と続いた。伸び率が最も高かったのは欧州で、「中国」も日本人・中国人ともに順調で11.1ポイント増の75.1%と2桁の伸びを示した。期間中のピークは、日本出発が12月22日、23日、28日から30日、1月3日。日本到着は12月22日、23日と1月3日となった。
JLの旅客数は「東南アジア」が最も多く、6.0%増の8万8591人に。以下は「中国」が6.8%減の7万3876人、「米大陸」が3.1%増の4万5086人と続いた。伸び率が最も高かったのは「欧州」で8.6%増の2万8965人。このほか「東南アジア」「グアム」「米大陸」も前年を上回った。JLは、年末年始の日並びが悪かったことで近場のデスティネーションに人気が集まったが、休暇の取得の仕方によっては12月23日から年始までの長期休みも可能になることから「長距離もそれなりに需要があったのでは」と見ている。
利用率は「グアム」が4.6ポイント増の95.3%で最も高かったほか、「東南アジア」が1.0ポイント増の92.6%、「欧州」が12.1ポイント増の92.5%、「台湾」が5.5ポイント増の90.0%で、それぞれ9割以上となった。伸び率が最も高かったのは「欧州」で、唯一2桁の伸びを示した。
ピークは日本出発が12月22日、23日と1月2日、3日。日本到着は12月22日、23日と27日から30日、1月2日、3日と分散した。なお、JLは期間中にチャーター便として、成田/フェアバンクス間を片道4便、成田/コロール間を片道1便運航した。