外務省、ベトナムのジカ熱に対する注意喚起を解除
外務省は8月2日、世界的なジカ熱の流行により、これまでベトナム全土に発出していたレベル1の注意喚起を解除した。注意喚起は、同国内でのジカ熱発生報告を受けて、同省の「感染症危険情報」と連動する形で今年5月18日に発出したもの。昨年からの流行により発出した注意喚起を解除したケースはこれが初めてとなる。世界保健機関(WHO)、米国疾病管理予防センター(CDC)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)からの報告や、厚生労働省などの判断をもとに決定した。
一方で、8月2日にはオランダ領のシント・ユースタティウス島など2地域に新たな注意喚起を発出。同省が現在、ジカ熱の感染例報告による注意喚起をおこなっているのは53ヶ国・地域に上る。日本国内ではこれまでに、海外で感染して帰国後に発症した輸入症例が10例報告されており、そのうち今回の流行における症例は7例。
▽外務省、ジカ熱感染例が報告されている国・地域
・中南米地域
アルゼンチン、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、ドミニカ国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、セントビンセントグレナディーン諸島、セントルシア、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ペルー、英領アンギラ、仏領グアドループ、仏領サン・マルタン、仏領ギアナ、仏領マルティニーク、仏領サン・バルテルミー島、蘭領アルバ、蘭領ボネール、蘭領キュラソー、蘭領シント・マールテン、蘭領シント・ユースタティウス島、蘭領サバ島、米領バージン諸島、米領プエルトリコ
・アジア大洋州地域
タイ、フィリピン、米領サモア、マーシャル諸島、サモア、トンガ、パプアニューギニア、仏領ニューカレドニア、フィジー、ミクロネシア(コスラエ州のみ)
・アフリカ地域
カーボヴェルデ