海外旅行業況、16年2Qは9ポイント減-韓国が回復傾向

  • 2016年6月30日

▽次期は11ポイント増を予想、アジア以外がすべて増加

 JATAは7月から9月までの3ヶ月間については、海外旅行全体で今期比11ポイント増となるマイナス29ポイントを予想。旅行会社からは「スペインやスイスなど、テロから遠い国が人気」「アジアのビーチへの個人旅行が増えている」などの声が挙がったという。

 業態別では「海外旅行ホールセラー」が34ポイント増のマイナス14ポイントと最も伸長する見込み。このほか、「総合旅行会社」が28ポイント増のマイナス35ポイント、「ネット系旅行会社」が25ポイント増のマイナス25ポイントとなり、その他についても増加または今期並みとなる見込みだ。

 方面別では、アジアが2ポイント減のマイナス63ポイントと微減を予想するが、このほかはアメリカ・カナダが8ポイント増のマイナス16ポイント、ヨーロッパが8ポイント増のマイナス56ポイントなど、いずれも増加または今期並みとなる見通し。ただし今回の調査後、6月28日にはイスタンブールの国際空港で新たな爆弾テロが発生したことなどから、ヨーロッパを中心に今後の先行きは不透明になりつつある。

 顧客層別では、ファミリーが15ポイント増のマイナス27ポイントと最も増加。このほか、教育旅行を除く学生が9ポイント増のマイナス50ポイント、OLが8ポイント増のマイナス39ポイントと続き、ハネムーンの7ポイント減のマイナス44ポイントと一人旅の1ポイント減のマイナス35ポイント以外はすべて増加および今期並みを予想する。

 なお、10月から12月までの3ヶ月間については、さらに5ポイント増を予想。海外旅行全体でマイナス24ポイントにまで回復する見込みだ。