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【熊本地震】旅行各社の初動対応、ツアー中止やルート変更など

  • 2016年4月16日

 4月14日夜に熊本県で発生した地震を受けて、旅行会社各社は情報収集やキャンセル対応などを開始した。JTBグループは地震発生後、熊本県を訪問していた国内旅行者と訪日外国人旅行者の全員の無事を確認。15日午前の時点では、18日までに出発する熊本県を訪問する募集型企画旅行について、催行は中止しないものの無料で取り消しを受け付けることを決定している。訪日外国人旅行者については、個別に対応するという。

 KNT-CTホールディングス各社(クラブツーリズムを除く)は、募集型企画旅行、一般団体旅行ともに、熊本県に滞在中の旅行者の無事を確認。また、中国人からの団体旅行者についても無事を確認したという。募集型企画旅行は15日に出発するツアーはなく、16日以降についてはキャンセルを決定したツアーと、催行はするが無料でキャンセルを受け付けるツアーの2種類に分かれるという。

 15日に出発予定だった、一般団体の熊本県を含む九州旅行はキャンセルに。16日以降の団体旅行については個別に対応するという。今後の予約動向については「余震の状況次第」で、訪日旅行についても「1週間程度様子を見たい」とした。

 日本旅行は、14日のうちに熊本県に滞在中の計440名超の無事を確認。15日以降に出発するツアーについては、東京発は18日出発までの商品、その他の大阪発などは17日出発までの商品について、無料でキャンセルを受け付ける。15日には370名の団体旅行のキャンセルが発生。今後の動向については「余震が一段落つけばまた動き出すと思うが、ゴールデンウィークに影響するのでは」と懸念する。

 阪急旅行社も、地震発生後には現地に滞在中の旅行者全員の無事を確認。18日までに出発する熊本県がメインとなるツアーについては、催行中止を決定した。熊本県をコースの一部に含む、複数県の周遊ツアーなどについては、コースの変更の可能性がある旨を参加者に伝えた上で催行。キャンセルは無料で受け付けることとした。15日午後の時点でキャンセルは「コース変更などで対応していることもあり、それほど多くはない印象」という。19日以降に出発するツアーの催行については18日に決定する予定。

  エイチ・アイ・エス(HIS)も現地を訪問していた旅行者と九州を訪問していた訪日外国人旅行者の全員の無事を確認した。同社では熊本県に宿泊する、または熊本空港を利用する募集型企画旅行を対象に、催行は中止しないが無料でキャンセルを受け付けることを決定。訪日旅行については、問い合わせごとにそれぞれ対応していく。今後は九州の営業本部を中心に、現地のHISの支店などで情報収集に努める考え。旅行者からの問い合せについては、「海外と異なり、旅行者自身がインターネットやテレビなどで情報を収集しているため、それほど多くはない」という。

 楽天は、15日から22日までに九州の全空港に発着する「ANA楽パック」について、取消料なしでキャンセルを認めることなどを発表。国内宿泊単品の予約のキャンセルについては、各宿泊施設が定めるキャンセルポリシーに準ずるとしている。

※いずれも4月15日午後までの対応であり、状況により変化している可能性があります。