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網走の「かに本陣友愛荘」運営会社が破産申請、負債12.8億円

  • 2016年4月5日

 東京商工リサーチ(TSR)によれば、北海道網走市で「かに本陣友愛荘」を運営していた有限会社友愛荘は3月31日、釧路地方裁判所網走支部に破産を申請した。負債総額は2015年12月期時点で約12億8000万円。

 同社は1961年4月創業の旅館「かに本陣友愛荘」を運営。かに料理を全面に打ち出した宿泊施設で、87年から90年にかけて施設の大規模な増改築をおこなったほか、かにの卸販売を積極的に手がけたことで、92年12月期の売上高は39億9702万円に上った。しかし、その後は急激な景気の悪化で売上高が大幅に低下したことなどから、93年12月期は約1億円の赤字を計上。その後も業績は回復せず、2000年12月期には債務超過となった。

 01年11月にはメインバンクの網走信用組合の経営破綻により、信用組合からの借入金が整理回収機構に移譲されるなど資金繰りが悪化し、02年12月に民事再生法の適用を申請して経営再建を進めてきた。しかし、その後も赤字が続き、15年秋からは他社から支援を受けるための交渉を進めていたがまとまらず、資金繰りが限界に達したことで今回の措置となった。