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気象庁、阿蘇山と桜島の警戒レベル引き下げ、火口周辺規制に

  • 2015年11月25日

 気象庁は、11月24日に阿蘇山の噴火警戒レベルをレベル3の「入山規制」からレベル2の「火口周辺規制」に引き下げ、翌25日には桜島についてもレベル3からレベル2へと引き下げた。ともに火山活動に落ち着きが見られていることを受けたもの。

 阿蘇山については、9月14日の中岳第一火口における噴火発生によりレベル3に引き上げたものの、10月23日の小規模な噴火の後は噴火は発生しておらず、二酸化硫黄の放出量なども減少傾向が見られるという。ただし気象庁では、中岳第一火口から1キロメートルの範囲内については、引き続き噴火に伴う噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。

 桜島については、8月15日に島内を震源とする地震が多発したことなどにより、噴火警戒レベルの運用開始以来初めてとなるレベル4の「避難準備」を発出。しかし9月1日には火山性地震の減少などによりレベル3へと引き下げており、同28日の最後の噴火以降は地震活動も低下傾向にあるという。気象庁では阿蘇山と同様に、火口から1キロメートルの範囲内については、引き続き噴石や火砕流に注意するよう呼びかけている。

 なお、気象庁が定める噴火警戒レベルには5段階あり、最高はレベル5の「避難」。以下はレベル4「避難準備」、レベル3「入山規制」、レベル2「火口周辺規制」、レベル1「平常」と続く。