RCI、16年は日本片道クルーズ2本、有名人イベントで集客
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)日本総代理店のミキ・ツーリストは11月18日、都内で旅行会社などを対象に2016年の日本クルーズとフライ&クルーズ商品の発表会を実施した。16年の日本クルーズでは乗客定員3114人、総トン数13万8279トンの「マリナー・オブ・ザ・シーズ」を利用。4月25日上海発、29日東京着の「いきいき派の至福 オールド上海ジャズが彩る“美と健康”クルーズ」と、5月6日横浜発、10日上海着の「わくわく派の至福 スポーツ界のレジェンドと航く 夢のアクティブクルーズ」の片道クルーズ2本を用意した。
ミキ・ツーリストによると、マリナー・オブ・ザ・シーズが日本発および日本着クルーズを実施するのは今回が初めて。15年は乗客定員約3286名の「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」を配船し、日本発着クルーズを3本、日本発の片道クルーズを1本実施し、合計で約9000名の日本人を集客したという。16年は両クルーズともに乗客定員となる3114名の取り扱いを目標に設定。全体の70%となる約2100名の日本人の利用をめざす。
発表会でプレゼンテーションをおこなったミキ・ツーリストクルーズカンパニーセールス&マーケティング課の江守智砂氏は、15年に比べ日本クルーズが減少したことについて「近年の中国の旺盛なクルーズ需要により日本クルーズを縮小せざるをえなかった」と説明。一方で、片道クルーズとしたことにより「日程が短く、値段も手頃になったため、クルーズ初心者の人でも気軽に楽しめる」と語り、クルーズ初心者をターゲットに設定した旨を説明した。
4月のクルーズは25日に上海を出発し、26日と27日に終日クルーズを実施。28日に名古屋へ寄港し、29日に東京へ到着する。同クルーズでは東京着の5日間コースと、名古屋着の4日間コースを用意。江守氏によると、運航日が平日となるため、メインターゲットはシニア層とした。料金は5日間コースがスタンダード内側キャビンの2名1室利用で1名4万5000円から、4日間コースは1名4万2000円から。
一方、5月のクルーズは6日に横浜を出発し、7日に神戸、8日にRCIとしては初寄港となる高知へ訪問。その後、9日に終日クルーズを実施し、10日に上海へ到着する。同クルーズについても、横浜発の5日間コースと神戸発の4日間コースの2種類を用意。江守氏はクルーズ期間が週末となるため、シニア層に加えファミリー層の取り込みもめざすと説明した。料金は5日間コースが1名5万8000円から、4日間コースは1名5万5000円からとした。
両クルーズでは「海の上の遊園地 ~やりたかったことに、チャレンジする旅~ HEAVENLY CRUISE」をコンセプトに、「健」「美」「食」「感」をテーマとした日本人向けのアクティビティを設定。江守氏は「有名人などを起用した日本人向けのイベントを開催することで、クルーズをより身近に感じてもらいたい」と話した。
4月のクルーズでは「健」として太極拳やヨガ、社交ダンスのレッスンをおこなうほか、「美」としてウォーキングトレーナーのデューク更家さんによるトークショーとウォーキング教室、書道家の鈴木猛利さんによる書道のワークショップなどを実施。「食」ではフリーランスの管理栄養士として活躍する圓尾和紀さんにより「ファスティング」の講座を、「感」では上海出身の歌手であるaminさんによるジャズコンサートなどを開催する。
5月のクルーズでは「健」として日本プロ野球名球会理事長の山本浩二さんと同会理事の東尾修さんによる「親子キャッチボール教室」やトークショーなどを実施。また、昨年も好評だったという、横浜F・マリノスアンバサダーの波戸康広さん、元日本代表の水沼貴史さんなどによる「親子サッカー教室」や、元フィギュアスケート選手の伊藤みどりさんによるトークショーなどもおこなう。このほか「食」では、高知県産の日本酒の利き酒やワインテイスティングセミナー、「感」では写真家の保井崇史さんによるセミナーなどを開催する。江守氏によると、一部のアクティビティは事前の予約が必要で、事前予約は16年2月頃から特設サイト上で受け付けるという。
なお、ミキ・ツーリストによると、現在の販路はほとんどが旅行会社経由。16年日本クルーズについては、すでに販売を開始しているという。