サガが新造船建造、19年に就航予定-全客室海側、ベランダ付き

  • 2015年10月8日

新造船(イメージ、クリックで拡大)  英国船社のサガはこのほど、新造船の建造を発表した。ドイツのマイヤーベルフト造船所で建造し、2019年に就航する予定。英国のクルーズ需要の高まりを受けたもので、同社が新造船を導入するのは今回が初めてとなる。

 新造船の総トン数は5万5900トンで、全長234メートル、幅は30メートル80センチ。客室数は540室で、定員は1000人以下とした。客室は全室海側でベランダを付ける。

 サガでは乗客に年齢制限を設けており、日本は45歳以上、海外は50歳以上に設定している。サガ日本地区販売総代理店のマーキュリートラベルによると、シニア層の1名利用が増加していることから、全体の15%を1人用のキャビンとして提供する予定だ。

ラウンジ(イメージ)  新造船ではシニア層がくつろげるよう、インテリアのデザインをクラシックな雰囲気にする。このほか、ワンシーティング制のメインダイニングを用意。スペシャリティレストランの導入も計画している。

 クルーズのスケジュールや販売時期については、来年4月をめどに発表する。マーキュリートラベルによると、現在中止している世界一周クルーズが復活する可能性があるといい、日本発着に期待したいという。

 なお、サガでは造船所と姉妹船1隻のオプション契約を締結しており、姉妹船は21年の就航を見込んでいるという。