4-6月期の宿泊旅行実施率は2.8ポイント減 日観協短期観光動向

 日本観光振興協会(山口範雄会長)がまとめた2015年3月調査分(4-6月期)の短期観光動向調査の結果によると、宿泊旅行実施率は対前年同期比で2.8ポイント減の31.5%だった。訪日旅行は伸びているものの日本人の国内旅行の減少が響いた。

 4-6月期の意向が実際の旅行に結び付いた割合を示す実現率は、意向40.3%に対して実績31.5%から78 .2%と算出。前年同期比で2.7ポイントの下落で、「行きたいが行けない、行かない」人が増えている。

 年代別では学生を除く20代の実現率の低調ぶりが目立つ。実施率は31.2%だが、実現率が83.2%で前年同期と比較して25.1ポイント減と大きく下落した。一方で20代学生は実現率が96.6%で前年同期比16.7ポイント増となった。

 宿泊旅行実施率を旅行目的地別みると、これまで通り関東、関西の順に多いが、関東は1.6ポイント減と全地域で一番の低下。甲信越が0.8ポイント、東北が0.3ポイントそれぞれ増加している。

 7-9月期の全体の宿泊旅行意向率は同5.5ポイント減の44.3%。

 調査は一般消費者を対象に四半期ごとに実施。今回のサンプル数は4209。

 


情報提供:トラベルニュース社