中国旅遊局、5月の大規模訪中団に全面協力-JATA役員訪中で

  • 2015年3月31日

 日本旅行業協会(JATA)は3月20日から22日までの3日間、北京で役員会を開催し、会長の田川博己氏など役員21名を含む32名が訪中した。中国国家旅遊局などを表敬訪問し、5月に実施する全国旅行業協会(ANTA)などと共同で組織する3000名規模の訪中団に対して全面協力を要請することを目的としたもの。旅遊局は最大限の受入体制を構築することを約束したという。

 旅遊局からは副局長で国際担当の杜江氏が対応。杜江氏は日本からの大規模訪中を重要イベントとして捉えており、訪問先の河北省と遼寧省には、既に指示を済ませていることを伝えた。北京市観光委員会も、日程の作成を開始しているという。そのほか、今年のテーマとして「シルクロード観光の年」をテーマに掲げ、日本市場にもアピールする考えを表明。9月の「ツーリズムEXPOジャパン」では、出展ブース数を昨年の10から20に倍増し、大規模な代表団を派遣する考えを示した。

 杜氏はそのほか、増加を続ける中国からの訪日旅行についても言及し、今後も送客に注力する考えを明示。日中関係の好転に向け、双方向交流拡大の必要性を強調したという。

 今回の中国訪問団は、在中国大使の木寺昌人氏にも表敬訪問をおこなった。木寺氏は「5月の訪中ミッションは政治的にも重要」との見解を示し、最大限の協力を約束。また、昨年4月にビジット・ジャパンのレセプションを大使公邸で開催したことから、今年も5月に開催したい考えを示したという。