富士の恵み豊かな静岡御殿場(2) 歴史と自然魅力の"住んでよし"
地ビールに負けず劣らずウイスキーもお勧め。そもそも御殿場の水は、富士山に降った雨雪が約50年かけてろ過された伏流水。湧き水も多く、御殿場産のコシヒカリはJALファーストクラスに採用されているほど。
富士の水でウイスキー 歴史の郷も見どころ
その水を使ったウイスキー「富士山麓」は昨年、本場英国の品評会で金賞を受賞した。キリンの富士御殿場蒸留所では工場見学ができ、試飲ではおいしいハイボールの作り方も教えてくれる。
御殿場の歴史文化に触れるには東山地区。富士山を望むこの地区には古くから著名人が居を構えた。秩父宮殿下が暮らした住居は現在記念公園になっており、春は桜の名所。安倍首相が先日20数年ぶりに訪れ「祖父母がいたころのまま」と話した旧岸邸も近い。一帯には、和菓子のとらやの工房、明治時代にこの地区に暮らした外国人宣教師によってもたらされた伝統の手づくりハムを販売する二の岡フーズがある。
富士山の歴史や自然を展示した樹空の森、素朴な味わいのご当地グルメみくりやそばなど観光ネタは多く、交通アクセスもいい御殿場市。富士山や水などテーマ型の旅行で滞在型観光地としての魅力を模索する。住んでよしなのは先人たちが証明済みなのだから。
情報提供:トラベルニュース社