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カンタス、羽田就航へ、成田もブリスベンほか週7便

  • 2014年12月9日
シドニー空港で定期整備中のQF A380

 カンタス航空(QF)は2015年8月、羽田/シドニー線に就航する計画だ。現行の成田/シドニー線は運航を取りやめ、代わりに成田/ブリスベン線を開設。成田からは他都市への乗り入れも検討する。

 羽田/シドニー線は週7便で、ボーイングB747型機を投入する。座席数はビジネス58席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー270席。一方、成田/ブリスベン線は週4便で、エアバスA330型機で運航し、残りの週3便を別の都市に飛ばすことで首都圏/オーストラリア間の運航頻度を週14便に倍増する。

 成田線に投入する予定のA330型機については現在、ビジネス、エコノミーともにシートの刷新を進めているところで、2016年末頃の完了を予定。導入が完了すると、特にビジネスクラスではリクライニングしたまま離着陸が可能なシートを利用できるようになる。座席数は、現行のコンフィギュレーションではビジネス30席、エコノミー267席。

 今回決定した増便により、供給座席数は往復で週4000席増加する。傘下のジェットスター航空(JQ)が運航する日豪間4路線も就航地、運航頻度、機材とも現行の規模を維持する。

QF新ビジネスクラスシート

 QFによると、増便はこの1年で前年比17%増と好調に推移しているオーストラリア発のインバウンド需要に応えた形だが、日本発についても積極的に販売していく方針だ。羽田線、成田線いずれも今週中の販売開始を計画している。

 なお、日豪間では日本航空(JL)も成田/シドニー線を運航しており、一部メディアでは、10月に開催された日豪経済合同委員会会議でJL取締役専務執行役員の藤田直志氏が新路線の開設に意欲を示したと報じられているところ。

 JL広報部によると、2016年までに実施する路線展開として候補に挙がっており「検討していることは事実」だが、決定した事項はない状態。今回のQFの決定も踏まえ、今後も検討を続けていくという。

▽QF新路線運航スケジュール(2015年8月1日~)
・羽田/シドニー線(週7便)
HND 22時00分発/SYD 08時30分着
SYD 20時40分発/HND 05時30分着※翌日

・成田/ブリスベン線(週4便)
NRT 20時55分発/BNE 06時55分着※翌日
BNE 11時15分発/NRT 19時30分着