カナダが日本特化で大型商談会-航空座席増で市場活性化に期待
朝ドラ効果で知名度向上
日本/カナダ間の座席増で取り組み強化
ケベック、四季を通した需要喚起に注力
ケベック州観光局は、チーム・カナダの一員として日本でのプロモーションを強化しているところ。同観光局日本代表のクリスティーヌ・ラヴォワ=ガニョン氏は、「ACの羽田/トロント線の就航でケベックへのアクセスがさらによくなった」とアピールした。
同州はメープル街道として秋の紅葉が人気だが、春はメープルシロップ体験、夏はさまざまなフェスティバル、冬はウインターアクティビティが楽しめるといい、ガニョン氏は四季を通じた商品造成を呼びかけた。
ノースウェスト・テリトリーズ、オーロラ以外のアクティビティを強化
オーロラ人気によって、2013年4月から2014年3月のノースウェスト・テリトリーズへの観光客数は前年を上回る約2万人。そのうち1万2000人が日本人となった。ノースウェスト・テリトリーズ観光局(NWTT)の田中映子氏は、「犬ゾリ、アイスフィッシング、スノーモービルなどのほかに、新しい昼のアクティビティを探っていく」と話し、夜のオーロラ鑑賞だけに頼らない商品造成に協力していく考えを示した。また、キャンプ、カヌー、歴史文化などを訴求することで、夏の需要喚起にもつなげていきたい考え。
このほか、イエローナイフでは日本人利用の多いエクスプローラー・ホテルの隣に新しいホテルが建設される計画も紹介。客室は200室程度になる予定で、2016年末のオープンをめざす。
ユーコン、夏と秋の市場開拓に意欲、バンクーバー経由に期待も
ユーコン準州観光局では、ホワイトホースでのオーロラ観賞に加えて、ハイキングやカヌーなどのアクティビティ、鉄道でユーコンとアラスカを巡るゴールデンサークル、世界遺産のクルアニ国立公園、ゴールドラッシュ当時の面影を残すドーソン・シティ、ツンドラの紅葉など夏や秋の観光素材を提案していくことで、日本市場の底上げをはかる方針だ。
ユーコン準州の日本人訪問者数は年間約2500人で、そのほとんどがオーロラを目的とした旅行者だ。同準州観光局日本地区セールス担当の高橋由香氏は、全体の年間訪問者数は約35万人にのぼることから「バンクーバーでの乗り換えだけでユーコンの大自然にアクセスできる日本マーケットには、夏や秋の潜在性もある」と、今後の市場開拓に意欲を示した。
取材:山田友樹