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インバウンド拡大に期待 あさひ国際旅行協力会・総会

 あさひ国際旅行協力会(千須和昌和会長=山梨県石和温泉・華やぎの章慶山)はこのほど、岐阜県高山市の高山グリーンホテルで第10回総会を開いた。196会員中100人が出席した。

 千須和会長は冒頭「多数の総会出席はあさひ国際旅行に対する期待の大きさの現れ」と盛会に感謝を示した。そのうえで「2020年の東京オリンピックを控え、東京は建設ラッシュです。建設業が動くと旅行業も明るくなると期待しています。東京に集中しているインバウンドも地方への広がりが見られます。あさひ国際旅行もインバウンドの受け入れにもビジネスの領域を広げようとしていることに期待しています」などと話した。

 あさひ国際旅行(横浜市)の松島勝社長は「観光業は平和産業であり、国家間の政治情勢とも密接です。国内外が平和でなければ伸びません」と話し、海外については韓国、中国との関係改善、国内については政治の継続的な安定を求めた。

 また、観光を取り巻く不安材料として消費増税の影響と貸切バス運賃の改正に懸念を示した。特に、バス運賃制度の改正については「結果としてお客様にしわ寄せがいく内容。インバウンドの面でも2000万人に向けアクセルを踏みながら、同時にブレーキを踏んでいる施策です。少なくとも料金値上げが確実にバス会社の労働環境の改善につながっているかの検証を国には求めたい」と話した。

 こうした環境の変化への対応については「自分のいいところはしつこいところ。毎日、考え独自性のあるアイデアを出すことに集中しています。目先のことに忙しいけれど1年後はすぐにきます。手が届く目標を常に持ちながら、お客様の満足と利益を継続させていきたい」と協力会ともどもの発展を期した。

 同社は老人クラブや福祉、農協関連の旅行を中心に扱っている。本社を含み営業所は神奈川、東京に5カ所。従業員は30人。


情報提供:トラベルニュース社