コスタの日本発着クルーズ、6000名参加-地方需要の獲得も
コスタクルーズの「コスタビクトリア」(約7万5000トン)が5月18日、今春の日本発着クルーズの最終寄港地として横浜に寄港した。今回の日本発着クルーズはエイチ・アイ・エス(HIS)とクルーズプラネットがチャーターしたもの。ゴールデンウィークに4本実施した。
18日に開催したクルーズプラネットによる消費者向けの船内見学会で、同社代表取締役社長の小林敦氏は「4本で6000名が参加し、来年についても検討中」であると説明。クルーズプラネットによると、同社単体では約1200名を集客したという。
小林氏は「クルーズは高くて堅苦しいイメージがある」が、例えば今回寄港した5月12日発の横発着済州島、佐世保、別府クルーズ7日間は6万9800円からであると手ごろ感をアピール。「(日本発着クルーズに)少しでも興味を持っていただければ」と参加者に呼びかけた。
同社仕入・企画チームアシスタントマネージャーの角井隆尚氏によると、今回のチャータークルーズの乗客のほとんどは日本人で、GWだったため家族層が多かった。また、HISのCM効果などもあり、クルーズ初心者など新規顧客を取り込むことができたという。さらに佐世保では市の協力もあり、多い時で100名が乗船。地方発の開拓もできたと振り返った。
ただし、コスタビクトリアの乗客定員は2394名。集客数は定員を割ってしまっていることから、行き先に変化を持たせるなど「今後、コースや時期設定を考える必要があるのでは」との考え。2015年はGWや夏の日本発着のチャータークルーズを検討しており、コスタクルーズと今後話し合いを進めていく。
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