福島から"ありがとう" 日旅協会長・近兼さんに復興支援のお礼参り(1)

 福島県の旅館関係者や取引業者らが10月9日、香川県琴平町の湯元こんぴら温泉を訪れ、東日本大震災での支援に対してお礼参りを行った。

 一行は、福島県郡山市の磐梯熱海温泉・ホテル華の湯社長で福島県旅館ホテル生活衛生同業組合の理事長や一般社団法人日本旅館協会副会長を務める菅野豊さんが率いる21人。

 大震災発生後の2011年5月、日本旅館協会会長で湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭会長の近兼孝休さんが福島県を訪れ、菅野さんに観光復興を願う金刀比羅宮のお札(ふだ)を託す激励を行った。また四国に戻ってからは、東京電力福島第一原発事故の風評被害を受けた福島県産の日本酒などを四国の旅館で取り扱うよう奔走した。

 今回の訪問はこれまでの支援への感謝と、震災から約2年半が経過した同県の現状を報告するため行った。

 一行はこんぴら歌舞伎で知られる金丸座を見学し、本宮を参拝。金刀比羅宮の琴陵容世宮司と会い、震災後の復興状況などについて語り合った。

 また金刀比羅宮ではもっとも重要な大祭が毎年10月9-11日まで実施されており、この日は初日の9日であったため本来祈祷は行っていないにもかかわらず、琴陵宮司の配慮で前例のない特別祈祷を執り行った。


情報提供:トラベルニュース社