AFグループ、新航空会社「HOP!」設立-欧州の短中距離線に就航

  • 2013年2月21日

HOP!のロゴ。斜めになった感嘆符は飛行機の離陸する様子を象徴している  エールフランス・グループはこのほど、新しい短中距離航空会社として「HOP!(オップ!)」を設立した。これは、フランス国内路線に就航していた同グループのブリテール(DB)、レジォナル(YS)、エールリネール(A5)の3社を統合して設立したもの。フランス国内線と欧州の短中距離線に就航し、13年夏スケジュールで136都市を1日530便で結ぶ計画だ。

 オップ!の由来はフランス語で「それ!」「そらっ!」といった激励の掛け声から。渡航者が素早く、簡単に移動できるイメージを表現した。保有機材は48席から100席までの最新型機材98機とした。

 運賃はサービスにより「ベーシック」「ベーシック プラス」「マキシ フレックス」3種類のカテゴリを主に用意。ベーシックは機内持込荷物や機内でのスナックなどのサービスのみが付いた運賃で、最安運賃は税込で片道55ユーロ。オーリヤック/パリ線、ボルドー/ストラスブール線、ブレスト/リヨン線、リヨン/プラハ線など31路線で設定した。航空券は同社ウェブサイト、コールセンター、AFの取り扱いがある旅行会社経由などで販売する。

エンブラエル170型機  また、フリークエント・フライヤー・プログラムについてはAFの「フライングブルー」が利用可能とした。ただし、運賃カテゴリによってはマイレージ獲得のために追加料金が必要となる。

 エールフランス・グループでは、2015年までの3ヶ年の事業計画「Transform2015」を設定しており、短中距離線は今回立ち上げたオップ!とエールフランス航空(AF)、トランサヴィア・フランス航空(HV)の3社で運航するとしている。

 オップ!ではパリ・オルリー空港発着路線とフランス国内線、シャルル・ド・ゴール空港発着の短中距離路線に就航。AFはシャルル・ド・ゴール空港をハブとする長距離路線に加え、ビジネス需要の高いフランス国内線や欧州路線、パリのオルリー空港とマルセイユ、トゥールーズ、ニース発着路線を主に運航する。一方、HVはレジャー事業に特化し、オルリーやフランスの国内地方空港から、欧州各都市と地中海を結ぶ路線を展開していく計画だ。