セレブリティ、日本初寄港で販売強化-14年は横浜発着クルーズも

  • 2013年2月20日

 セレブリティ・クルーズは2013年4月、日本に初寄港する。セレブリティ・クルーズ日本総代理店のミキ・ツーリストによると、セレブリティ・ミレニアム(9万1000トン)は2012年冬からアジアに初配船されており、2013年4月に日本3港に初寄港。2014年には日本発着クルーズを実施する計画だ。ミキ・ツーリストではこれにともない、セレブリティ・クルーズの日本市場での販売を強化。2013年は全航路計で3000名の集客をめざすとした。

 日本に初寄港するコースは2コースで、「東アジア4ヶ国クルーズ」で長崎に、「極東・太平洋横断クルーズ」で神戸、横浜に寄港する。ミキ・ツーリストクルーズカンパニー長の糸川雄介氏によると、日本乗船クルーズとしては極東・太平洋横断クルーズで神戸、横浜乗船でアラスカのスワードを経由し、バンクーバーまでの区間販売を実施。販売は好調に推移しているという。また、シンガポール発着でインドネシアなどをめぐる「東アジア3ヶ国クルーズ」や、「タイ・ベトナムクルーズ」の集客も好調で、全体の集客を押し上げているとした。その他、12万トンクラスのソルスティスクラスで行くヨーロッパや、パナマ運河クルーズ、アラスカクルーズも人気だという。

 2014年の横浜発着クルーズについては、ゴールデンウィークに実施する計画。台湾や中国に寄港する短期クルーズを検討しており、旅行会社からはチャーターの要望もあがっているという。今後は2014年を見据え、販売強化セミナーを実施する計画だ。


▽ブランド確立が課題、ターゲティング強化

 セレブリティ・クルーズはプレミアムクラスのクルーズ船。糸川氏は、ミキ・ツーリストがGSAを担当しているロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)と比較し、「クルーズを知っている人であればクラスの差はわかるが、お客様が見ているのは料金」と販売の課題をあげた。

 RCIではカジュアルクルーズとして今年4月からボイジャー・オブ・ザ・シーズによる日本発着クルーズを実施する予定だが、糸川氏は同クルーズのターゲテトをファミリーや若年層と位置づけ、パンフレット誌面をカジュアルな雰囲気のものに刷新するなどターゲティングの強化をはかった。一方、セレブリティでは富裕層、シニア層向けの高級感のあるプレミアムクラスというブランディングをおこない、ターゲットにあわせた広告展開をおこなうことで、料金の手頃なカジュアルクラスとの差別化をはかる方針だ。