ハワイ、200万人実現に向けた課題-日本ハワイ観光協議会の議論から
ファーストタイマー、隣島、MICEの3テーマ
旅行会社の認知向上、コナ線復活が共通課題
▽ファーストタイマーは修学旅行強化、新アイコンなど意見
隣島は隣島路線の拡充が「急務」
第二部の分科会は、「ファーストタイマー」、「地方市場と隣島」、「MICE」の3テーマに設定。従来の会合では、「航空」「マーケティング」「MICE」「サービス・ホスピタリティ」の4テーマとしていたが、双方の事前協議に基づいた情報共有の場、あるいは一方的な意見、要望の応酬の場になっていたことから、共通の目的を設定して協議する場をめざしたという。
ファーストタイマーについては、女性層のほか若年層対策として修学旅行の取り込みなどについて議論。修学旅行については、従来から取り組んできたものの不十分であるとの認識で一致し、オーストラリアなどの取り組みが学ぶ必要があることを確認した。また、ミュージシャンなどのコンサートやスポーツイベントの誘致の有効性も指摘。
さらに、「いつでもいける」「老人向け」「ヘビーリピーターばかりで敷居が高い」「素敵なのだとは思うが、自分らしくない」といったハワイ未経験者を想定する必要性や、その上でワイキキビーチ、ダイヤモンドヘッドなど従前のイメージを刷新する新しい“アイコン”も模索が必要と議論された。
地方市場と隣島の分科会では、コナ線の復活要望のほか、午前中に多くが到着する日本発便に接続可能な隣島路線の増加が急務とする意見が出た。また、各島のユニークなブランディングメッセージの必要性と、全島を一度にプロモーションするのは困難で、1つか2つの島に集中して取り組んでいくべきとの声もあった。
なお、隣島路線にについては、内山氏が第一部のプレゼンテーションの中で、ハワイアン航空(HA)が隣島路線の座席数のほとんどを占めている現状を問題点として指摘し、他の航空会社による増加をねらうと発言している。