デルタの羽田/シアトル線が暫定承認、13年3月の就航計画
米国運輸省(DOT)は11月15日(現地時間)、デルタ航空(DL)が羽田/デトロイト線の発着枠を羽田/シアトル線に振り替えることを暫定的に承認した。これはDLが7月30日にDOTに申請したもので、アメリカン航空(AA)、ユナイテッド航空(UA)、ハワイアン航空(HA)もそれぞれ別路線を代替案として申請したが、DOTはDLのシアトル線が「最も米国の公益に資する」と判断した。
DLでは、2013年3月からボーイングB767-300ER型機で就航する計画を発表。また、既存の成田/シアトル線についても2013年6月からB747-400型機に大型化する予定としている。
もともと、羽田空港の米国線は日米双方の航空会社に1日4便ずつ認められており、米国側では合計11路線が申請された中から2010年7月にDLのロサンゼルス線とデトロイト線、AAのニューヨーク線、HAのホノルル線が選択された。
今回、DLがデトロイトからシアトルへの振り替えを求めたのは、羽田空港で長距離線の発着が深夜早朝時間帯に限定される中で、東海岸のデトロイト線が需要を思うように取り込めなかったためで、シアトルは羽田線のない都市で最大の需要が望めると主張。これに対して、AAはロサンゼルス、UAはサンフランシスコ、HAはコナへの路線の方がDLのシアトル線よりも公益性が高いと訴えていた。
※訂正案内(2012年11月19日11時00分 編集部)
訂正箇所:本文第2段落第2文
誤:2013年6月からB747-300ER型機に大型化する予定
↓
正:2013年6月からB747-400型機に大型化する予定
次ページ>>>▽判断基準は地理的多様性、「新都市」を重視