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JTB、中間期は増収増益、営利は404%増に-通期予想も上方修正

  • 2012年11月17日

 ジェイティービー(JTB)グループの2013年3月期中間連結業績(2012年4月1日~9月30日)によると、売上高(※総額)は前年比16.4%増の6379億円、営業利益は404.0%増の171億円となった。

 上期は震災で自粛傾向にあったシニア層の旅行が3割増と回復。商品強化と積極的な販促活動により、ルックJTBを中心に個人旅行が拡大、法人営業も海外を中心に取り扱いを伸ばした。さらに、新規投資の抑制や固定資産の減価償却の進行も営業利益の増加に奏功した。経常利益は276.3%増の187億円、当期純利益は408.1%増の104億円となり、中間期は大幅な増収増益となった。

 旅行事業では、海外旅行が円高を背景に好調に推移。売上高は23.3%増の2734億円で、2010年比でも14.2%増となった。ルックJTBでは付加価値の向上をはかるとともにパンフレット改革を実施。売上高は11年比20.2%増、10年比でも0.3%増と増加した。団体旅行も11年比35.0%増、10年比66.4%増と好調で、メディアも11年比26.5%増、10年比14.1%増となった。

 方面別では、夏旅の販促で家族旅行が増加したハワイに加え、長距離方面が大きく増加。特にオリンピック効果もありヨーロッパは22.7%増となった。海外取扱人員は上期で初めて200万人超えとなる、202万人だった。

 国内旅行の売上高は11年比11.7%増の2829億円。10年比では23%減で、震災前水準を下回った。震災の影響で東北方面の一部で回復が遅れているが、東京スカイツリーなどの新施設開業により東京方面が地方客を中心に好調に推移。また、予約状況に応じて価格が変動する宿泊旅行商品も好調だったという。

 国際旅行の売上高は24.3%増の244億円。このうち訪日旅行部門は震災や原発の影響から回復傾向にあり、売上高は11年比で24.3%増となったが、10年比は6.6%減にとどまった。尖閣・竹島問題については、上期は9月にわずかに影響が出た程度だった。

 その他、グローバル部門は11年比28%増となった。また、Web部門では5月のサイト刷新と7月の検索システムの高速化で成約率が大きく改善し、取り扱いを伸ばした。商事、出版、ホテル事業などその他事業についても、好調な旅行需要の効果もあり売上を伸ばしたという。

 なお、連結対象会社数は国内76社、海外81社、持分法適用会社19社の計176社で、2011年9月末から7社減となる。9月末の従業員数は、2011年9月末に比べて171名減の2万5675名であった。


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