マウイ、日本人拡大の余地あり-地産地消やイベントなど新切り口提案
ハワイ州観光局(HTJ)はマウイ観光局とパートナーを招聘し、旅行会社を訪問するアイランド・ウィークを実施した。来日したマウイ観光局セールス・ディレクター(国際会議、コンベンション、インセンティブ担当)のシェリル・ドゥワング氏は、同観光局がマウイ島、モロカイ島、ラナイ島のマウイ郡でプロモーションを推進していることを紹介し、「マウイには3つの島があり、それぞれに異なる体験ができる」とマウイの個性をアピール。訪問客のうち、日本人のシェアはまだ少ないが、「その分、上がる余地がある。ゴールは高くしたい」と、日本市場の誘致に意欲を示した。
マウイでは主要市場である米本土向けに、マウイ島はロマンティックで人をひきつける「人々を魅了する島」、モロカイ島はハワイの文化がそのまま残る「新しい発見ができる島」、ゆったりとした時間の流れるラナイ島は「包容力がある島」と、各島をブランディングしている。シェリル氏は「ロマンスや文化、地産地消の食、スポーツなど、多様な魅力がある」と説明。特に新しいイベントが増えているとし、こうした新しい切り口でのアプローチを提案する。
例えば、マウイ島はマウイオニオンやマウイゴールドパイナップルなどの特産も多く、農業が盛んだ。ラベンダー・ファームやハワイで唯一のワイナリー、テデスキー・ワイナリーなどがあるほか、ハワイで活発化する「Farm to Table」と呼ばれる地産地消の食文化でも注目される場所であり、「マウイ・アグリカルチュアル・フェスティバル」「マウイ・オニオンフェスティバル」など食のイベントも多い。なかでも「カパルア・ワイン&フード・フェスティバル」の人気が高いが、このほど同じイベントオーガナイザーによる「カアナパリ・フレッシュ」(8月末~9月初め)、「ワイレア・ワイン&フード・フェスティバル」(12月上旬)といった食のイベントも創設された。
このほか、マウイ・マラソンやエクステラなどのスポーツ関連イベント、フラ関連のイベントも多い。シェリル氏はこうしたイベントの最新情報とともに、「20年前と比べるとホテルやレストランなど新しくなっている。新しいマウイのイメージを伝えたい」とも語り、現地のアップデート情報も積極的に伝えていく考えを示した。
なお、アイランド・ウィークは6月のハワイ島、7月上旬のカウアイ島に続き、3回目の開催となる。今回は7月27日から8月3日まで、東京、大阪、福岡の旅行会社を訪問。マウイ観光局のほか、マケナ・ビーチ、ハイアットリゾーツハワイ、アストン・リゾーツ、デスティネーション・リゾーツ・ハワイ、ザ・リッツ・カールトン・カパルアが参加した。