2月の国際線需要9.3%増、座席は7.4%増に-IATA調査

  • 2012年4月5日

 国際航空運送協会(IATA)によると2012年2月、旅客需要を表す有償旅客キロ(RPK)は全世界合計で前年比8.6%増となり、特に国際線は9.3%増と伸びを示した。国内線は7.6%増。国際線の伸びについてIATAでは、昨年に“アラブの春”が起きたことや、リオのカーニバルが昨年は3月開催であったのに対して今年は2月であったことを要因として指摘。1月との比較では、国際線と国内線合計で0.4%増となったという。

 一方、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は合計で7.4%増。うち国際線は7.3%増で国内線は7.5%増であった。これにより、ロードファクターは国際線が74.4%、国内線が76.7%、合計が75.3%となり、いずれも2011年よりも改善した。

 なお、地域別でアジア・太平洋地域の航空会社が運航する国際線に限定すると、RPKは5.9%増であったのに対してASKは6.2%増としており、ロードファクターは75.4%となった。中華圏の旧正月が今年は1月であったことの影響があるとしている。

 RPKが最も伸びたのはアフリカで24.7%増、次いで中東が23.4%増、ラテンアメリカが13.3%増などとなった。これら3地域はASKも2ケタの伸びを示している。欧州は7.6%増、北米は4.9%増にとどまった。