入社式で社長訓示、変革期はチャンスを生む機会-努力、挑戦を
阪急交通社:27名入社
代表取締役社長 生井一郎氏
東日本大震災は甚大な被害となり、今なお被災地の復興問題・雇用情勢の悪化など厳しい社会情勢である。しかし、このような時代だからこそ悲観的にならず、新しいビジネスチャンスを生み出す機会であると思ってほしい。
当社のメディア販売は1989年にスタートし、現在、主催旅行、新聞出稿段数でナンバーワンとなった。メディア販売を開拓してきた歴史・伝統力、ノウハウをスピード感を持って実行してきたスタッフがたくさんいる。この土台の基、新しい発想や視点を持ち、失敗を恐れず、仕事に挑戦してほしい。
先輩としてのアドバイスは「時代を読む感覚を持ち続けてほしい」。「お客様目線と同じ目線で物事をとらえることを習慣化してほしい」の2つ。旅行業の原点はお客様である。お客様の満足を第一に考え、お客様との接点を持ち続けてもらいたい。
▽日系航空会社
全日空:グループ34社 1144名グループCEO 伊東信一郎氏
リーマンショック、大震災、その後の大きな需要の落ち込みと、ここ数年、存続の危機ともいえる厳しい状況を経験してきた。しかし、グループ全員で様々な改革にまい進することで、2011年度はなんとか目標利益を確保し、先を見渡せる段階まで辿りつくことができた。
航空業界はまさに大転換期に突入している。この環境下で発展を遂げるためには、日本はもとよりグローバルに戦えるレベルに自らを変革していくこと以外に道はない。幾多の難局を乗り越えてきた私たちだが、「自らを自らの力で生まれ変わらせること」は新たな挑戦だ。様々な経営改革を実行し、「攻めと守り」の両立で、ANAグループの発展に繋げていかなければならない。大転換期の中でどこまで強くなれるかに、この先の飛躍の成否がかかっている。
ピーター・ドラッカーは「重要なことは、できないことではなく、できることである」と言っている。常に新しいこと、困難なことにチャレンジして「できること」をたくさん増やしてほしい。そのチャレンジ精神こそが私たちが期待しているものだ。一緒に夢のあるANAグループを創っていこう。