震災後の訪日外客、総消費額が46%減-ツアー、航空代金も下落

  • 2011年9月13日

観光客もハードリピーター化
ビジネス客はMICE関連の比率低下

 期間中の訪日旅行者の平均泊数は13.0泊で、今回は震災前から滞在していたインドやロシア、カナダ人の出国が多く、平均泊数が伸びたという。また、観光・レジャー目的の平均泊数は6.2泊。東アジアからの平均泊数が短く、中国でも5.1泊となった。

 訪日旅行の回数だが1回目が31.5%と最も多いものの、次いで10回以上が24.1%、4回から9回が19.6%となり、4回以上のリピーターが43.7%となった。観光・レジャー客に限っても、1回目が41%で前年よりも7ポイント低下したのに対し、5回目以上が28%と9ポイント上昇しており、ハードリピーターの割合が高くなっている。

 訪日客全体の同行者をみると、自分ひとりが38.9%と最も多く、次いで職場の同僚が20.1%と、ビジネス客の割合が多いことがうかがえる。また、家族・親族は15.3%、夫婦・パートナーは11.4%、友人は11.3%であった。

 また、ビジネス客の来日目的では、商談等その他ビジネス(商談)12.8%減の30万2000
人だが割合では11ポイント上昇し74%と多数を占めた。その他、国際会議は55.2%減の4万5000人、研修が46.8%減の4万1000人、展示会・見本市が2.5%減の2万1000人、と減少しており、震災後に開催が中止・延期となったMICE関連での訪日客の減少が見てとれる。