スペシャリスト・インタビュー<DS>:MRCジャパン代表 瀧井龍馬さん
DS認定を意識し、こだわりをもって提案
どんな状況でも全力を尽くすのがプロフェッショナル
Q.旅行業界で働く方々にメッセージをお願いします
最近はフリーステイの商品が多く、インターネットでも簡単に比較検討できることから、旅行商品のコピー&ペーストが簡単にできるようになってきています。他社とほぼ同じ内容では、仕入力と旅行代金の勝負になりがちです。そうではなく、企画担当者には、自分の企画した旅行商品に魂をこめていただきたいと思います。旅行代金についても、ただ他社より安いのではなく、なぜ安いのかまで説明できれば面白いですね。
商品はその旅行会社の顔です。顔として恥ずかしくないよう、愛情をこめて世に出していってほしいと思います。そのためには、難しいと思いますが、専属で商品を作り、マレーシアの担当者にはマレーシアにしっかりはまってほしい。机の上での時間配分で行程表を作り、観光を一杯詰め込む、というのでなく、これだけを見る、あえて何もしない時間を作る、といった工夫も必要でしょう。コンパクトにまとまったツアーでも、お客様が疲れてしまって楽しめないのでは意味がありません。デスティネーションごとに深く勉強し、情報交換をして、商品を作っていってほしいと思います。
Q.御社が自負する強みは何ですか
弊社の強みは、なんといっても現地とのコネクションの強さです。前身はマハティール元首相のご子息がマレーシアでのダイビングの普及のために立ち上げた旅行会社で、弊社はそこからネットワークを引き継いで創立しました。そのため、マレーシア航空(MH)とのしっかりとしたコネクションがあり、現地のダイビングを扱うリゾートの会社とも直接取引をしています。また、現地には私自身も年に2回は訪問し、現地のサプライヤーとミーティングを行なうなど情報交換をしています。
そのため、手配のスピードが速いことが弊社の自慢です。たとえば明後日行きたいというお客様からの要望にも、直接現地に問い合わせるので即日回答できます。お客様からも迅速な回答と手配力に対して、おほめの言葉をいただくようになりました。
プロフェッショナルとは、どんな状況においても全力を尽くすことだと思います。現地との直接取引でお客様のニーズに迅速に応え、なるべくお客様に旅行をしていただけるように手配できることが、専門店ならではの強みといえるのではないでしょうか。
ありがとうございました